手作りお菓子を売って学費を稼ぐソチアさん

 

111024.JPGアンコールクラウ村コミュニティセンターの前の道路を、向こうからソチアさんが歩いてきます。

 

彼女は高校2年生。数か月前から、アンコールクラウ村青年グループに仲間入りし、三井物産環境基金による活動や、村の子供たちへの雑炊行事に参加しています。

ソチアさんは、子供たちに対する説明がとてもうまく、面倒見もよいので、村の小さな子供たちからとても慕われています。

その上、誰よりも細かい気配りもでき、積極的に仕事を見つけて動くタイプなので、私たちも彼女には一目置いています。

 

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そんなソチアさん。手に何を持っているのでしょう・・・・?

ドーナツ?いえ、「ノム・コーン」というカンボジア伝統のお菓子をお盆にのせて、売り歩いているのでした。

 

 

111024_03.JPGおいしそう!! 数種類の色の砂糖がかかっています。見た目もきれいですね!

 

 

111024_04.jpgこんな感じで、おやつを買いにくる村の子供たちに売っているのです。3つで500リエル(約10円)。

 

ソチアさんに話をきいてみたところ、家が貧しいので、ノム・コーンを作って売り、それを生活費や学費に充てているとのこと・・・・・・。

 

実は、このアンコールクラウ村で、高校まで通うことのできる学生は、全子供の1割もいません。

小学校6年生まで通うことができる子でさえ、村の子供の三分の一もいない現状の中、アンコールクラウ村で高校に通っている、といったら、エリート中のエリートなのです。

学校へ通えない理由は、ほとんどが家の経済的事情から。

そんなことから、高校まで通っているソチアさんの家は、割合と裕福なのか・・・・と思っていたところでした。

母親からは、「経済的に厳しいので高校を1年休学したらどうか」とも言われているとのこと。

カンボジアの農村部の子供たちは、皆、本当に本当に苦労しながら、勉学に励んでいるのですね。。。

6月のブログで紹介した、観光客向けお土産となっている腕輪をつくる女子高校生を思い出しました。(http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2011/06/08/

 

 

そんなソチアさんが売っているノム・コーン。もちろん、ソチアさんの手作りです。

ひとつ買って食べてみました。

おいしい!

米粉を使っているのでしょう。もっちりとした食感が、私たち日本人が慣れ親しんでいる小麦粉のドーナツとはまったく違います。

上にかかっているシロップは、独特の風味がある”砂糖ヤシ”の砂糖と、ココナッツミルクをミックスしたもの。こちらもとても美味。

このノム・コーン、お勧めです!私が自信をもってお勧めします!!

皆さん、アンコールクラウ村へ行ったら、ぜひ、”ソチアさんのノム・コーン”を食べてみてください!

 

(よ)

※後日、ソチアさんには両親はなく、障害者である叔母の家で育ち、叔母の面倒もみていることがわかりました。

 

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