2010年8月18日にJSTでは、シェムリアップの教員養成校の学生を対象に、バイヨン寺院修復現場の社会見学会を行いました。この学校は小学校の先生のタマゴたちを育てるところ。いずれ先生になった時、遺跡や歴史のこと、修復のことを次世代に継いで行ってほしい、と思っています。
見学会の様子は、JSTブログにて、青年海外協力隊としてこの学校で理科を教えていらっしゃる小八重さんがリポートをしてくれました。
コチラ→「未来への贈り物~修復現場見学~」http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2010/10/
社会見学会の後には、参加した学生さんから次のような感想が寄せられました。
「アンコールトムで社会見学ができて、私たちにとってはとてもいい経験になりました。アンコール王朝の発展の歴史、文化、文明、宗教など、様々な新しいことを知る機会をえて、本当に嬉しかったです。JASAが崩壊が進んでいる遺跡の修復を頑張って行っていること、JSTの引率で私たちがこの見学会に参加できたことに、感謝しています。
クメール人の教員養成学生として、バイヨンセンターや社会見学で得た知識を次世代に伝え続けようと、本心から思いました。そして、文化遺産を一生懸命守っていきたいと強く思っています。」
(テース・シナーさん 教員養成校28期生 男性)
「バイヨンインフォメーションセンターや日本国政府アンコール遺跡救済チームのバイヨン寺院の修復現場を見に行くチャンスを頂いて、本当に嬉しかったです。今回の社会見学から遺跡の保存や修復方法に関して新しい知識を頂いて、さらにカンボジアの歴史や、現在遺跡が崩壊している原因をもっと詳しく理解できるようになったと思います。
これからもカンボジアの発展を助けるために、JSTとJASAのプロジェクトがどんどん進んでいってくれるといいなと思っています。」
(モイ・コブさん 教員養成校28期生 女性)
今月中に、この学校からさらに2グループ、計100名以上が社会見学に参加することが決まりました。まずは先生のタマゴたちが遺跡に興味を持ってくれて、将来それぞれの授業で遺跡のおもしろさを子供たちに伝えていってくれることを願います。
さらに、この学生たちを対象に、遺跡に関する意識調査や、なぜ先生になりたいかといったアンケート調査も併せて実施。小学生の社会見学とは、また一味違うオプションを付けています。
次回はそのアンケート調査の結果もご紹介します!お楽しみに☆
(ま)
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