チア・ノル『祖国カンボジアを語る』~蒲郡中部中学校生徒の感想文(1)

去る11月5日、JST代表のチア・ノルが、愛知県の蒲郡中部中学校で、

『祖国カンボジアを語る』と題した講話会を行いました。

  

スライドを交えて行ったチア・ノルの半生(ポル・ポト時代の戦争体験、難民として日本へ逃れた経緯、小学5年生からはじめた日本での学生時代、そして、祖国カンボジアでのアンコール遺跡修復チームの仕事と、JSTでの活動)についての話でしたが、

生徒358名の反響はかなり大きく、後日、感想文が送られてきましたので、ここで紹介したいと思います。

 

1.蒲郡中部中学校3年 女子生徒より

 

チア・ノルさんへ

つらい体験などを話していただいて、私は聞いていてとても悲しくなったし、いろいろなことを考えさせられました。

母国カンボジアのお話は、とにかくビックリさせられました。

そして、すごく衝撃を受けました。

今の私たちからはとうてい考えられないくらいひどいことが起きていて・・・・・。

自分たちが、今、とてつもなく平和に生きているんだと、改めて思い知ったと同時に、平和ってなによりも幸せなことなんだって感じました。

それに、身近なところで起きている問題として、中学校でのイジメのことがでてきて・・・・

チアさんが自殺しようとした・・・と聞いたときは、衝撃を受けたのと同時に、生きていてくれて良かったと思いました。

イジメはいつの時代にもあるんだっていうことを知ってかなしかったし、なくならないものなのかな・・・?って思いました。

今回の講演会でのお話で、たくさんの事を考えさせられました。

今回は、蒲郡中部中学校にわざわざ来ていただいて、ありがとうございました!

 

 

 

2.蒲郡中部中学校3年 男子生徒より

 

今日はカンボジアのことを教えていただき、ありがとうございました。

チアさんの話を聞いていると、とても悲しいことがわかりました。

チアさんの父・兄がとつぜん軍に連れ去られて殺されてしまったと聞いたので、自分の家族を亡くしたような悲しい気持ちになってきました。

昔のカンボジアでは、こんな悲しいことをやっているなんて、ひどいなあと思いました。

チアさんが日本にきてからいじめにあって、でも、そんなことに負けずにつらい日々を乗り越えてきたことはすごいと思いました。

チアさんのすごいことが、アンコール遺跡の修復・保全活動の一員として活躍されていることです。

アンコールワットは世界遺産ですが、この一員として活躍しているのはすごいなあと思いました。

これからも、カンボジアのことを日本に教えていってください。アンコール遺跡の修復などで、ケガをしないようにがんばって下さい。

今日は、カンボジアについてありがとうございました。

 

 

 

3.蒲郡中部中学校3年 女子生徒より

 

今回は、本当にありがとうございました。

私たちは、今まで何不自由なく暮らしてきました。でも今日のこの話を聞いて、私がこんなに幸せなんだっていうのを思い知らされたような気がします。

カンボジアでは、水や食べるものがないことはよくテレビを見て知っていましたが、今日のお話を聞いてとても勉強になりました。

日本の子供たちは、食べ物を平気で捨てる人が多いので、そういう子供たちにも、こういうお話を聞かせてあげたいと思いました。

今でも日本は、そういった国にいろいろと寄付をしていると思うんですけど、これからもそういったことをする機会があれば、していきたいと思いました。

カンボジアの子供たちには、おいしい水も飲ませてあげたいし、おいしいご飯も食べさせてあげたいと考えるようになってきました。

今日のこういった講演会ができて、本当によかったです。

 

                                        つづく

 

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