11月12日(木)
クラウ村コミュニティーセンターの子供たちを対象に、今日から、また新たな教室が始まりました。
トンレサップ湖近くの幼児を対象に、衛生教育、音楽教育、美術教育などを行っている、「慈愛の家」の保母さんたちによる巡回教室です。
クラウ村もその一つに選ばれ、1年弱の予定で、毎週木曜日の午前、はるばるシェムリアップ市内から来てくださることになりました。
この保母さんたち、実は、クラウ村コミュニティーセンターにオルガンが到着したときに、デモンストレーションをしてくださった面々でもあります。
(JST Newsの今年6月7日のブログ「オルガン、大活躍!」
http://www.jst-cambodia.net/jstnews/2009/06/)
さて、今日は巡回教室1回目。
さっそく、6月に習った歌から始まりました。
「幸せなら手をたたこう」のカンボジアバージョン、「きらきら星」など、振り付け入りで盛り上がります。皆、しっかり覚えていましたね!
そして今日の本題、衛生教育。
保母さんが、紙芝居を使って、「手洗いの大切さ」を子供たちに説明していきます。
このカンボジア人保母さん2人は、保母さんになってまだ1年で見習い中とのことでしたが、子供たちの心をぐっとつかみ、興味を全くそらさずに、テンポよく話を進めていくところは、さすがです。時々、笑いの場をつくったり、子供たちに質問を投げかけたり・・・・。カンボジア人の大好きな大道芸人の掛け合い漫才のような話しぶりに、皆、完全に引き込まれています。
そして、手洗いの実践練習もはじまりました。
水を入れたバケツと石鹸、タオルを用意して、順番に手を洗っていきます。
中には、自分が何をしているのか全く分かっていないほどの小さな子もいて、皆の笑いを誘っていましたが、大部分の子は、石鹸で指の隅々まで洗った後、2つのバケツで手をすすいで、最後にタオルで手を拭いていました。
巡回教室はさらに続きます。
折り紙でコップを作って、白い部分に好きな絵を描いていきます。
保母さんが、最初、見本で小さな花の絵を描いて見せたのですが、クラウ村の子供たちは、すぐに自分なりに思い思いの絵を描き出し、びっくりされていました。
笠原先生の「村の美術スクール」の成果が、さっそく出ているようですね!
あっという間の2時間。
子供たちの目の輝きと生き生きとした様子は、頼もしい限りです。
まさに、なんでも吸収していくスポンジのように、何かを与えればすぐに自分のものにしてしまう子どもの能力って、本当にすばらしいですね。
実は、私も含めて現在のJSTのコアメンバーは、子供の教育など、そちらの方面には疎いものばかりなのですが、
このような他団体とのコラボレーションによって、JSTの活動の幅も広がり、村の子供たちの可能性も広がっていくということが少し見えてきた一日でした。
(よ)
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