昨日は、ソティ氏の「遺跡修復講座」に引き続き、吉川舞による「環境保全ワークショップ」が行われました。
JSTでは、(財)国際開発センター(IDCJ)の支援を受けて、2006年よりアンコール・クラウ村で住民と共に植林活動を行っています。
そして、植林を行うだけでなく、住民を対象に環境問題などについてのワークショップも今までに行ってきました。今回は3回目のワークショップとなります。
今までの2回のワークショップは村の大人たちが対象でしたが、今回は村の子供のみがクラウ村コミュニティーセンターに集まりました。
そして今回は、大学時代に数々の環境保全ワークショップに参加した経験のある吉川の立案で、体験型のワークショップを試みました。
通訳はJST代表のチア・ノル。吉川と二人で、掛け合い漫才のような楽しいワークショップとなりました。
「皆さんが知っている身の回りの木々について教えてくださいね!」と子供たちに呼びかける吉川。
まずは、子供たちが知っている木の名前を挙げてもらいました。
マンゴー、椰子、パパイヤ、ジャックフルーツ・・・・。皆の大好物の果物の木をはじめとして、次から次へと名前があがります。
コキ、ジアン、ベイン・・・建築用材として使われる木の名前も。
「それでは、アンコール・クラウ村コミュニティーセンターの敷地内に生えている木の葉をとってきてくださ~い!」。即座に外へ駆けだす子供たち数名。
・・・・・あっという間に20種類ほどの葉っぱが集まりました。
これは何という名前?
あの葉っぱの実は食べられるの?
葉自体が利用できるものもあるって?なんと、トイレットペーパー代わりにおしりを拭く葉っぱも登場!
(クラウ村の家にはほとんどトイレはなく、皆、屋外で用を足します。たいてい、マンゴーの葉か、カントゥリィアンカエという葉をトイレットペーパー代わりに使っています。)
チア・ノルがその葉っぱの特徴(葉の表面に細い糸状の毛が生えている)を説明します。
驚く吉川。子どもたちからは笑いが・・・・。
村の子供たちは、さすが、自分たちの身の回りの植物や樹木のことをよく知っています。
そして、吉川から子供たちに質問が続きます。
「さて、これらの木がなくなったらどうなるでしょう・・・?」
想像を巡らす村の子どもたち。
・・・・ワークショップは続きます。
そして、最後に、
「さあ皆さん!
村のジャングルの中にはたくさんの木々が生えていますが、その中で、役に立たない木は一本ないということがわかりましたか?
ぜひ、身の回りの木々をもう一度思い出して、村にある森や木を大切にしてくださいね!」
・・・・・こうして、第3回目の「環境保全ワークショップ」が締めくくられました。
※このワークショップは、IDCJ(国際開発センター)との共同活動であり、「イオン環境財団 2007年度 第17回環境活動助成」の助成金を得て行いました。
(よ)
コメント