日本社会事業大学スタディツアー 1日目

受け入れ日記

ツアー第一日目。前日遅くにシェムリアップ入りした大学生たちにとっては初めてカンボジアの風景を目にする日となりました。

カンボジアの歴史と言えば、栄華を誇ったアンコールに至るまでの時代と、その後に訪れた内戦の時代。現在でもカンボジアが抱えているその明と暗とを感じてもらえるよう、午前中は遺跡を、午後にはカンボジアに古くから伝わる織物の復活に取り組んでいるクメール伝統織物研究所の森本喜久男さんと、シェムリアップで孤児院を運営しているメアス博子さんを訪問しました。ここからは、スタディーツアーを実際に体験した大学生たちのコメントと共に紹介します。

午前中はJSTの吉川がJASA事務所にて歴史と修復事業のレクチャーを。その後、代表チアがアンコール・ワットを案内しました。

― 遺跡見学では、建物のすごさも実感することができ、非常に興奮しました。約千年前にあの森の中の場所に、このような石だけで65mの高さに加え、面積も大きな建物をミリ単位でずれることなく正確に造ってしまう技術と労力にまず感動しました。また、壁のもの凄く繊細なデザインであったり、クメール人の宇宙観の表現力など、当時の文化の奥深さを肌で実感することができたのは感激でいっぱいでした。JSTの人たちはこのような遺跡の修復をしながら、人づくりや地域支援にも励んでいて、遺跡修復とソーシャルワークを同時、連続的に行っているところを見てすごいなと思いました。(大学院1年生)―

 森本喜久男さんには、初めてカンボジアと出会ってから、彼が伝統織物の復活をしようと決意するまでの経過をお話いただきました。そして、その中には、長い内戦の中で失われていく手仕事の記憶と知識、そしてそれらの知識を生み出す基盤となった、カンボジアの豊かな生活環境についての物語がありました。


― 戦争は文化をもなくしてしまうということを知ったのは、織物研究所でお話を伺ったときだった。20年という期間は1世代であり、その空白の期間が織物文化の継承を妨げた。その文化をふたたびつなげる活動を行ったのが、日本人の方だった。その方は、織物文化を広めることと共に、最貧困層のカンボジア人を雇い、人々の自立を促していた。その人が言っていた、「環境を作ることは未来を作ること」という言葉を今でも忘れられない。授業で学んでいた社会福祉援助技術がそこにあった。(大学2年生)―

この日最後の訪問先はスナダイクマエ孤児院。10年以上にわたってカンボジアの子どもたちと向かい合い続けてきたメアス博子さんにお話を伺い、その後孤児院の子どもたちと交流させていただきました。

― 孤児院の子ども達との交流では、「あなたの夢はなんですか。」と質問されて答えに困ってしまう自分を悲しく感じました。子どもたちは、目を輝かせて自分の夢を語っていました。私も自分の夢を自信をもって語れるようになりたいと思いました。(大学1年生)―

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