遺跡の現場から

バイヨン修復現場から

外回廊の浮き彫りパズル

JASA第四次フェーズでは外回廊の修復工事が一つの重大な挑戦になります。 外回廊は一周約600mで、クメールとチャンパの歴史的戦争の一大絵巻物としての浮き彫りが彫刻されています。戦闘場面の最中には当時の生活風景を伝える心和むシーンもあり、...
バイヨン修復現場から

JASA第四次フェーズ調印式

2011年11月より日本国政府アンコール遺跡救済チームは第四次フェーズを開始しました。 2006年に第三フェーズが開始された際に,事業の英語名称はJSA (Japanese Government Team for Safeguarding...
バイヨン修復現場から

バイヨン本尊仏の石材到着

昨年、本ブログにて連載でお伝えしましたバイヨン本尊仏の修復再安置事業ですが、本日、模刻製作のための石材が現場に到着しました。 石材はプレア・ヴィヘア州の採石場より切り出されてはるばる運ばれてきました。コンポン・スヴァイのプレア・カーン遺跡...
バイヨン修復現場から

年末の鎮壇具安置式

2011年の仕事納めとなった12月30日に、南経蔵にて出土した鎮壇具レプリカの安置式を執り行いました。 南経蔵の室内には修復工事前には盗掘孔がありましたが、解体工事においてこの盗掘孔にて発掘調査をしたところ、建立当初の鎮壇具数点が発見され...
バイヨン修復現場から

バイヨン南経蔵竣工式典

12月12日朝9時より、バイヨン寺院にて日本国政府アンコール遺跡救済チーム第三フェーズ完了式典が執り行われました。式典はアンコール遺跡の保存と開発のための国際調整会議(ICC)の第一日目の行事として実施され、カンボジア ソク・アン副首相、在...
クメールの遺跡たち

煉瓦遺跡の修復工事

古今東西,レンガ造の建築は数知れない。レンガの歴史を紐解けば,紀元前4000年の頃,メソポタミア文明においてレンガが初めて積み上げられ,建物が造られたという。そのころは,粘土に藁などをすき込み乾燥させただけの「日干しレンガ」であったようだが...
バイヨン修復現場から

バイヨン南経蔵の竣工写真撮影

日本国政府アンコール遺跡救済チームの第四次フェーズが2011年11月より開始されました。第三フェーズが完了してから二ヶ月間ほど現場作業は休止となりましたが,再び現場での作業が開始となりました。 第四次フェーズでは,これまでに基礎研究を続け...
バイヨン修復現場から

バイヨン南経蔵の修復工事完了

2011年7月末日をもってバイヨン南経蔵の修復工事がほぼ完了しました。 ほぼ、と加えたのは、工事完了後の図面作成、写真撮影、三次元形状計測、報告書作成、中央孔の埋め戻し、一部の新材の装飾仕上げの調整、経年変化観測のための基準点設置、といっ...
クメールの遺跡たち

プレアビヒア寺院の今

7月18日に国際司法裁判所は、プレアビヒア寺院を非武装地帯に設定し、カンボジア・タイの両国は軍部隊を撤退させるようにとの勧告をうけました。 その後、プレアビヒア寺院の安定したとの噂が聞かれるようになり、現状での情勢を確かめるために現場の視...
サンボー・プレイ・クック遺跡の保全

サンボー・プレイ・クック遺跡群世界遺産に向けての第一歩

本日、7月27日にプノンペンの文化芸術省において、サンボー・プレイ・クック遺跡群のユネスコ世界遺産申請書類作成のための第一回目の協議が行われました。 プノンペンユネスコの代表を始め、国内ユネスコ委員会のメンバー、文化芸術省関係者、プノンペ...
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