魚はどうやって子孫を残すのか?~魚の授業4回目~

三井物産環境基金による活動05_2014年11月~

こんにちは。

2月17日、魚研究家・佐藤さんによる魚の授業第四回目が行われました。
4回目の授業テーマは「魚の子育て」
これまでは、生物の基礎を勉強してきましたが、
いよいよ本格的に魚に関する授業が始まりました。
魚の授業に合わせて?魚がイラストされた服を着てくる子も出てきました!(笑)
準備万端だね。
では授業START!
まず、魚には交尾の方法について。
魚の交尾には3種類あるようです。
それがこちら。
1.一匹の雄と一匹の雌同士の交尾
2.一匹の雄と数匹の雌の交尾
3.数匹の雄と数匹の雌の交尾
では次に、そうして作られた子どもはどのような形で生まれてくるのでしょう。
選択肢は2つ。
1.卵
2.魚の形
ほとんどの生徒が1を選択し、たった1人だけが2を選択。
正解は、1,2両方でした。
今まで、自分たちでとっていた魚も、すべて卵の形で生まれてきたと思っていたものが、実は生まれたときもこの形だったんだな~と思えるようになりましたね!
ここまでは序盤。
本題へ。
Q.村の魚3匹(名前を忘れてしまいました・・・)は”卵”を産む?それとも”魚の形”で産む?
→正解は、”卵”。
お見事全員正解でした。
Q.では、この魚たちは”どこに”卵を産んでいる?
→生徒たちの回答は、川の草や水面の泡の中に産むとのこと。
これまた正解。よく知っているな~と関心。
Q.トレイ・コンプリーエン(村にいる魚の名前)はどうやって子どもを作るか知っている?
→みんな知りませんでした。
この魚は、水面に自分たちで泡を作って、そこに産むのだそう。
Q.産んだ後は、雄と雌どっちが世話をする?
→チュモール!!(雄)と一斉に答えてくれました。
子どもの世話を雄がするという種類が魚には多いのです。
ここまでは、村にいる魚の話でしたが、ここからは世界の魚の子育ての仕方を見てみよう!
今回取り上げられた魚は「サメ」。
みんなもTVで見たことがあり、知っていました。
サメの卵って想像つきますか?
実は、2種類あってこんな形をしているのです!
どうしてこんな形をしているのか・・・
生徒:貝の中に産んだから?→これは貝ではないんだよね
生徒:ほかの魚に食べられないように
中々正解が出てこないので、佐藤さんからヒントが。
村の魚は3日~1週間ほどで子どもが生まれてくるけど、サメの子はどれくらいかかると思う?
生徒:1日~1か月それぞれ
正解は、1年間もかかるんです。
チュガーイ(長い)!!そんな声が聞こえてきました。
このことを知った上で、なぜサメの卵はこんな形をしているのか。
そうです、1年中動かず、流されずにそこにいるため。
右の卵の右端のものは草に引っかけておくためのもの。
生徒から「誰が草にくっつけるの?」「1回に何個産むの?」などと質問も投げられ、興味が湧いていたよう。
親と同じ形で子どもを産むサメもいます。
親が体長5メートルの時、子どもの体長は何メートル?
0.5メートル~1.5メートルと目安をつけていた生徒。
良い感覚をもっています。
正解は1メートル。
親のお腹の中で1年間成長し続けるようです。
お腹の中に子ができたと認識した親は、卵をどんどん作ってそれを食べて子は成長するということです。また、臍の緒をつけるサメもいるみたいです。
次に、サメ以外の魚たちを見ていきましょう。
この上の魚はクラウ村にもいるんです。
お腹に卵をつけて子育てをします。
下の魚はどうやって子育てをする?
生徒:頭の上に卵をくっつける(笑)
似た種類だもんね。
お腹にポケットがありその中に子どもを入れて育てるんだよと伝えられると、
コングー!(カンガルー)みたい!と。
見た目は似ていても子育ての仕方が違う魚は多いんですね。
この魚、カンボジアの海にもいると思うかと聞かれると、
いないと答える生徒。見たことが無かったのでしょう。
でも、実はカンボジアの海にもいるのです!
この貝の中で成長する魚はアフリカにいるようです。
これも貝の中で育つ魚の1種。親がストローのようなものを伸ばし貝の隙間にいれて卵を一瞬のうちに産むのだそう。
最後に、
クラウ村の川にも沢山の草が生え、石もありますよね?
そういった草や石が無くなったら魚はどうなるのか・・
生徒:卵が作れなくなる
そうです。生き物を守るには、生物そのものだけを守るのではなく、草や石も守っていかなければなりません。クラウ村の自然を大切にしてください。
今日の授業を通じて、佐藤さんから生徒へそんなメッセージが伝えられました。
坂上
このプロジェクトは、三井物産環境基金2014年度活動助成を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)が共同で行っているものです。

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