水辺のアンケート調査はいかに…!?~水辺の調査3回目、魚の授業9回目~

三井物産環境基金による活動05_2014年11月~
こんにちは!インターン生の滝澤です。
もう授業も終盤に入ってきている魚の授業。
今回も楽しく書かさせていただきます(*^^*)
何回貼るんだ!って感じですけれども…


本当に早いです。私は週に2回中学校に来ているのですが、
来るたびにどんどん立派な校舎に 寮になっていっています。
スピードからしてみなさん一生懸命働かれているのがわかります♪
さて、それでは水辺の調査3回目についてです。
今回、水辺調査の一環として、昔と今を比べてみて自分たちの周りの水環境は
どのように変わったのか、という調査を行いました♪
初めは、生徒みんなで村へ向かい直接村の人に聞き取り調査を行う予定でしたが、
平日はほとんどの大人が働きに出ていってしまっているということで
急遽宿題として周りの年上(30代以上)の方を対象に
アンケート調査をしてもらうことになりました!
7月10日(魚の授業9回目)は、そのアンケート結果を
みんなでシェアする、という内容でした(^^)

質問は以下の通り!
➀私たち(生徒)と同じ15歳の頃はこの村に住んでいましたか?
➁その頃、川で魚採りをしていましたか?
➂その頃は今よりもっと大きな魚はいましたか?
➃その頃と今を比べると魚の数は昔の方が多いですか?
➄その頃は虫やほかの生きものもたくさんいましたか?
⑥その頃、川や池の近くには今よりもたくさん木はありましたか?
⑦川や池の水は今とどちらがきれいだと思いますか?
⑧今は村や川にたくさんのプラスチックのゴミが落ちていますが、
  昔はどうでしたか?
⑨魚が少なくなったのはなぜだと思いますか?
⑩魚が多くなるためにはどうすればいいですか?
まず生徒が質問した回答者の年齢層を聞いてみました♪
30代の方に聞いた生徒は20%
40代の方に聞いた生徒は34%
50代の方に聞いた生徒は27%
60代の方に聞いた生徒は12%
70代の方に聞いた生徒は7%でした!
対象者の年齢がこれだけ幅があるといいですよね\(^^)/

メインのアンケート結果、どうなったのでしょうか!?
(生徒数41人なので回答者も41人となっています。)
それでは
➀私たち(生徒)と同じ15歳の頃はこの村に住んでいましたか?
  YES-37人(90%) NO-4人(10%)
  大半が同じ村で過ごされてきているんですね!
➁その頃、川で魚採りをしていましたか?
  YES-39人(95%) NO-2人(5%)
  当時魚を採る以外にはなにをしていたのでしょうか…?
➂その頃は今よりもっと大きな魚はいましたか?
  YES-41人(100%) NO-0人0%)
  これははっきりとわかれましたね(◦v ◦ *)
  この質問だけでいろいろ考えが浮かんできますね…
➃その頃と今を比べると魚の数は昔の方が多いですか?
  YES-41人(100%) NO-0人(0%)
  これは日本でも同じですね。
➄その頃は虫やその他の生きものもたくさんいましたか?
  YES-41人(100%) NO-0人(0%)
  どんどん さまざまな生きものが減っているということですね。
⑥その頃川や池の近くには今よりもたくさんの木がありましたか?
  YES-41人(100%) NO-0人(0%)
  村では、今でも薪を使って炊事をしている家が大半であることから
  木をたくさん使っていることがわかります(> <)
⑦川や池の水は今と比べると昔の方がきれいでしたか?
  YES-41人(100%) NO-0人(0%)
  これもはっきりと答えが偏りましたね!

みんなの答えをグラフ化したものです!
どの年代も同じ答えが多いようですね…?

これ等の質問のとき生徒たちは元気に手をあげています!


前で割合の円を書いているとそれをメモする姿を見ました♪
これまでの回答を見ただけでも、対象者の年齢層は
30~70代までばらつきがみられるのに答えはほぼみんな一緒ですね!
これはアンケートとしては珍しいことのようにおもいます♪
しかしこれではっきりとわかるのは年々環境の状況は悪化してきているということです…

あら!?さてこのピンクのシャツのお方はだれでしょう?
そう、校長先生です!!
先生も外から授業を聞いておられました♪
、はい。(笑)それでは話は戻り質問後半戦!
⑧今は村や川にたくさんのプラスチックのゴミが落ちていますが、
  昔はありましたか?
  たくさんあった-0人(0%)
  あまりなかった-4人(10%)
  まったくなかった-37人(90%)
  確実に時代が過ぎるにつれ生活が変わりゴミとなるものが増えたとこがわかります。
次からは記述式の複数回答可になります!
⑨魚が少なくなったのはなぜだと思いますか?
 - ゴミがふえた                            33人
 - 魚の産卵期に魚を採ったから    21人
 - 木を伐りすぎた            18人
 - 違法漁業                13人
 - 川工事による木の減少        8人
 - 化学薬品を使うようになったから   7人
 - 水が汚い                6人
 - 人口が増えたから           2人
 - 水がなくなったから          2人
⑩魚が多くなるためにはどうすればいいですか?
 - 川にゴミを捨てない                      29人
 - 産卵期に魚を採らない                 22人
 - 悪い道具は使わない                   16人
 - 木を植える                                 13人
 - これから先は木を切らない            13人
 - 汚い水を川へ流さない                    8人
 - 化学薬品を流さない                      6人
 -魚を保存する                                 5人
 - みんなで川と水を守る                     5人
 - 養殖する                  5人
 - みんなで川にあるゴミを掃除する    5人
 - 小さい魚を採らない                         2人
 - ダムを作る                                    1人
 - 違法漁業に対する罰を厳しくする       1人
 - 稚魚を川に放す              1人
これでアンケートの結果は以上です!
たくさん案がありましたねー!!

生徒1人1人発表をしていったのですが、

校長先生がいつの間にか中に!(笑)
他のブログでも書いたかもしれませんが、
ここバイヨン中学校の校長先生はとても熱心な方であり
生徒との距離がとても近い先生です(^^)
校長先生自身が生徒に歩み寄りコミュニケーションをとるので
生徒たちにとても信頼されています。
すてきな校長先生ですね♪
さてアンケートの結果、
みなさんどうして現在の川の水は汚く、魚が少ないのか
原因ははっきりと把握していることが今回のアンケートで
わかったと思います。これからは、⑩の回答にあったことを
実際に行動に移していくことが大切だと思います(*^^*)
これらの対策案は他者が言ったものではなく、
住んでいる彼ら自身が考えだしたもの。
実践することは可能であると信じたいです!

彼らが率先して動く日が来るといいですね!
日本では数を数えるとき「正」の字を使いますが、
カンボジアでは□に斜線をいれるような形で数えるんですね!!
初めて知りました(^^)
これらが終わったあとは、4つのグループにわかれました。
なぜかというと来る8月に水資源省の方が
水環境等に関するレクチャーをしに来てくださるそうで、
その際にこれまで1年間の魚の授業をまとめたプレゼンテーションを
することになったからです!!
なんとその時には!仙台から高校生が訪れてきてくれて
一緒に参加してくださります!
すばらしい機会ですよね\(^o^)/
4つのトピックにわかれるため、
それぞれのグループ代表が前に出てじゃんけんでトピックを選ぶことに!

みんなやりたいトピックとそうでないものが一緒だったため
勝ち取ったチームの喜び方はすごかったです(笑)

どんなトピックをどのようにまとめるのか
次回準備している内容を書きたいと思いますので
おたのしみに♪!
滝澤明穂
このプロジェクトは、三井物産環境基金2014年度活動助成を受諾し、(一財)国際開発センター(IDCJ)とJSTが共同で行っているものです。

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