スオスダイ!
22日、23日と最後の日本語授業を行ってきました。
今までの授業回数は、1,2年生ともに14回。
授業をやっていて苦労したこと、楽しかったこと、学んだこと、沢山あります。
ありすぎて書ききれません。
ですが、このうようにBlogを通じてカンボジアで日本語を勉強する生徒たちの元気な姿を多くの人に知ってもらえた気がします。
今日で、私がバイヨン中学校の日本語授業について書くのが最後なのだと思うと、なんだかさみしい思いもあります。
では、最後の日本語授業についてご紹介。
最後というと感動があるイメージがありますが・・・
ずっと笑いっぱなしの授業で終りました!
まず、一番最初にやったのは「タイムカプセル作り」。
といっても、5年後の自分に手紙を書いて瓶の中に詰めるだけで、土の中には埋めませんでした。
本当は土を掘って・・・とやりたいとことなのですが、なんせカンボジアの土は固い。
断念しました。
みんなの将来への想いが詰まった瓶は校長先生へと渡されました。
5年後、またここで集まろう!
ここからはひたすら遊んでいました!
最後はみんながやりたいことをしたかったので、先週「何がしたい?」というと
「日本の遊びがしたい」「日本のアニメが見たい」という生徒が多かったので、2年生には次のラインナップを用意。
1.紙飛行機競争
2.風船ゲーム
3.ぐるぐるバット
4.日本のアニメ鑑賞
1年生には、風船ゲームの代わりにスイカ割り。
1.紙飛行機競争
紙飛行機を作って誰が1番遠くまで飛ばせるか?という単純なゲームです。
一見、あまり面白味がなさそうに思えたのですが、さすがみんな。
競争ごととなると何が何でも勝とうとするので大盛り上がりでした。
みんなで紙飛行機を作って飛ばすところまでは順調に。
しかし、悲劇?は飛ばした後からやってきます。
飛ばしたら、自分の飛行機の場所に行ってその場で止まっててねと言ったのですが、
特に男子は止まらず、もう一度そこから飛行機を飛ばし始めるのです。
1回勝負どころではなく、2回、3回と1番になりたいがためにと飛ばしまくる。
1番になろうとする志は良し。だけどルールは守らないと!
そろそろ紙飛行機ゲームを終え、次のゲームに行こうと思っても、
みんな1列に飛ばすスタンバイとしている姿を見るとなかなか「終わりー!」と言えず、4回ほどやることに。
2.風船ゲーム(2年生)
2チームに分かれ、風船をできるだけ多く相手チームのコートに入れようというゲームです。
みんなに風船を膨らましてもらい、いざ勝負。
出た出た、みんなのルールなんて知らない主義(笑)
線から出ないようにと言っても何度も相手のコートに入って風船を投げたり、
「終了ーーーーー!!」の合図のあともこっそり足で風船を蹴飛ばしたり、
勝つことに対する執念が凄い!そこは見習わなければならないなと思いますが、
正々堂々勝負をしてほしい。
でも、風船が割れる音に悲鳴をあげながらも、楽しく遊んでくれてよかった。
校長先生も参戦!
ちなみに。バイヨン中学校の校長先生は本当に元気です。
この日も学校へ行くとグラウンドを生徒と一緒に走っていました。
2.スイカ割り(1年生)
これは日本では夏の定番。頭に布を巻いて5周回ってからみんなの声をヒントにスイカを割るゲームですね。
スイカ割り初体験のみんなうまくできるのか?!
「前!後!左!右!」と生徒のヒントを聞きながらスイカを探ります。
あった!よし、ここだ!えい!
みんな上手でした。スイカを見つけたら手で触って入念にスイカの場所を確認する生徒も。
1人目で赤い実が顔を出し、3,4人くらいで見事割れました!
ん~!汗をかいた後のスイカは最高です。
3.ぐるぐるバット
バットは無いので木の棒を使って、その場で5周周りダッシュして戻ってきて次の人へパスするリレーです。
それぞれのチームで回った回数を数えながらしていたのですが、
5周しっかり回らない生徒が続出。
「5周回ってないよ!!!」と言うと、笑って誤魔化そうとしているのか、けっけっけっと。
でも、その笑顔がなんとも可愛くて・・・
最後まで生徒にあまい先生だったな。反省。
4.日本のアニメ鑑賞
カンボジアで人気のアニメをご存知でしょうか。
実は、『クレヨンしんちゃん』がクメール語に吹き替えされて放送されているのです。
こっちでは「しんちゃん」ではなく「ちんちゃん」と言う発音になりますが。
みんなが理解できるようにクメール語バージョンのしんちゃんを鑑賞しました。
爆笑していました。
それから1年生は、数で集まるゲームもしました。
その名も「ゲーム ロッター レーク」。カンボジアには無いゲームなので
みんなで名前を決めました。
これが1年生には好評でやりたい!というリクエストをもらい、急遽やることに!
ずっでーん。(笑) 目の前でドミノ倒し。みんな爆笑でした。
最後に記念撮影をして最後の授業を終えました。
最後にみんなの最高の笑顔を見れて幸せ者です。
「先生ありがとう」「また来てね」「私のこと忘れないでね」「大好き」などなどみんなからもらった沢山のメッセージ。それから手作りのプレゼント。
最後まで授業に遠くから授業にきてくれたみんなに本当に感謝です。
ありがとう。
私が教ることができたことはほんの少ししかありません。
ですが、みんなが新たなことに興味・関心への第一歩を踏み出すきっかけとしての授業になっていたら私の目標は達成です。そして、みんなと一緒に勉強できる場をいただいたことにとても感謝しております。
これからも日本語を勉強したい、もっと日本の文化や日本人について知りたいと言っていた生徒もいました。どんどんと興味を広げ日本だけではなく、自国、他国を知っていってほしいです。
それぞれが持つ将来の夢はありますが、どんな形にせよ、自らの手でカンボジアをよりよい国にしていけるように努力してほしいなと。
みんなとまた会ったとき1周りも2周りも大きくなっていますように。
坂上
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