民俗学調査(その1)

インターン日記(清水)

こんにちは!

JSTインターン生の清水です。

 

バイヨン中学校民俗学資料室開設の準備、そしてそのための村での民族学調査が僕の業務なのですが、村での調査はほぼ終わり、展示形式や説明用のパネルについて考える段階に入りました。

今日は、村で使われている民具、特にざる・かご類を紹介したいと思います。

 

チール(ざる)

ロムペアッという草の茎からできています。様々な形があり、それによって使い方が異なります。底の浅いものは、魚を干したり、野菜やノムバンチョック(そうめんのようなもの)を入れる皿として使われます。

ロムペアッ

 

コンチュール(かご)

米など様々なものを入れるのに使います。また、穀粒を選別する際にも使われます。

 

チョンエー(箕)

穀物を入れ、あおって、籾殻、米ぬかをふるいわけます。また、魚を干す際にも使われます。

 

コンチュラエー(ざる)

割れた米を選別する際に使います。

 

トロー(かご)

ロムペアッやパダウ(籐)という草の茎からできています。捕まえた魚やカエルなどを入れます。

カンボジアには様々なざる・かごがあることが分かっていただけたと思います。日本人からすると同じように見えても、それぞれ用途が異なり、また名前も異なります。なかなか興味深いです。それでは次回もお楽しみに!

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