10月19日
NPOオアシスの皆さんの提案で、今年度はアンコールクラウ小学校の全校生徒対象に、定期的に給食プロジェクトを行おう!ということになりました。
カンボジアの新学期は10月から。
10月に入ったばかりで、全校生徒数はまだ確定していないのですが、例年、クラウ小学校では、650人ほどの生徒が午前と午後に分かれて通っています。これだけの生徒が一度に雑炊を食べるとなると、かまどの数も2つでは足りない・・・・。
そこで、今回作ったのが、このかまどと覆い屋。向こうに2つ、こちらに2つのかまどがあって、一度に4つの大鍋が使えます。村の大人たちが休日を利用して作ってくれました。
写真のように煙突も立派で、子供たちのためにと、村のお父さんたちが一生懸命作ったことが伺えます。
雑炊を調理するのは、クラウ村コミュニティセンターでも雑炊を作ってくれている村のおばちゃんと、村の青年達。大量の肉や野菜を切るのも手慣れたもので、おばちゃんたちは、ひとつひとつのしぐさに無駄がありません。写真で見ても貫禄ありますね!
シハヌーク国王御崩御から数日後だったので、前日に学校に登校した生徒はわずか50名とのことでしたが、この日は、雑炊の連絡が入ったため、450名もの生徒が集まりました。
雑炊が出来上がるのを待つ間、、村出身のJSTスタッフ、ヨンさんと、高校を卒業したばかりのソチアさんが、1,2年生を教室に呼び集め、紙しばいを読み聞かせたり、歌を歌ったりして、一緒に遊んでくれました。
一方、3年生以上は、校庭に集まり、オアシスの平出さんの手品ショーに全員が集中。
小麦粉と砂糖と塩を燃やしたらパンが出てきたり、ただの紙切れがお札になったり、絵本からキャンディーが飛びだしたり・・・・など、どれもカンボジアの子供たちが興味を引く手品で、皆、大喜びでした。
手品ショーが終わる頃、タイミングよく雑炊が出来上がりました。
生徒たちは、家から持参したお皿とスプーンを前に、ブルーシートの上に座って、お行儀よく待っています。
大鍋に雑炊を移し替えて運ぶ村の青年たち。そして、生徒一人一人に雑炊をよそるヨンさんとソチアさん。
鶏肉いっぱいの雑炊に、生徒たちは感激の様子。お腹がポンポンに膨れるまで、お替りを繰り返していました。
汗だくになって食べている子も→
全員がお腹いっぱいに食べたところで、最後に、オアシスの足立さんから御挨拶。
「何が一番、おいしかったですか?」と聞くと、皆、口をそろえて「鶏肉!」。
「また食べたいですか?」「食べた~い!!」
みんな、雑炊を食べる前より確実に生き生きと、元気いっぱいになっていました!
NPOオアシスからご支援いただくアンコールクラウ小学校での給食プロジェクトは、今後、月に1~2回行う予定です。
(よ)
コメント