懐かしいフォルムの、四角い箱型オルガン。
小学校の教室を思い起こさせるその音が、ここシェムリアップに登場しました。
昨年、アンコールクラウ村コミュニティセンターの設立を支援していただいた富山県の三田商会様と同じく富山県の善興寺のご住職、そして楽器店店主の方のご縁がつながり、オルガンのシェムリアップ渡来が実現したのです。
カンボジアの小学校では、インターナショナルスクールや都市部の大きな小学校は別として、音楽や図工、体育といった授業がありません。
もしかしたらものすごい才能を秘めた子供がいるかもしれないのに、それを周囲が発見したり、子どもたち自身が発揮する機会がほとんどないのが現状です。
ちなみにクラウ村の小学校で教えられているのは、主要5科目。
国語(クメール語)、算数、理科、社会、道徳。
主要科目に道徳が入っているのは、さすが仏教国カンボジア。
アンコールクラウ村コミュニティセンターに設置するために贈られたオルガンですが、現在一部音程がずれてしまったところの調整のため、シェムリアップ市内の事務所にて、村デビューの日を心待ちにしています。
また、オルガンの他にも以前クラウ村を訪れたスタディーツアーの参加者の方が寄付をしてくれたリコーダーや鍵盤ハーモニカ、ハンドベルなどもあります。
さらに、オルガンの輸送を担当してくださったNGO「JHP 学校をつくる会」から、子どもたちに音符や楽譜の読み方を伝えるための、クメール語の教本や、クメール音楽を楽譜にしたものを購入しました。
ゾウさんの表紙のクメール語の楽譜
カンボジアの子どもたちなら誰でも知っている「アラピア~土曜日にパーティーをしよう!~」などの曲が収録されていて、いつかクラウ村で、オルガンやリコーダーを使って、みんなで音楽祭などができるかな、と今から夢が膨らみます。
オルガン君、村まではもうすぐだから、もうちょっと待っててね!
(ま)
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