自分たちで考え試行錯誤し「形」にする楽しさ

スタディツアー受け入れ日記

みなさま、こんにちは。インターンの豊田です。

8月も中旬に差し掛かろうとしておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

 

日本の学生のみなさんは夏休みの時期でしょうか。

JSTでは毎年高校生のスタディツアーを受け入れており、今年も7月最終週から8月第1,2週にかけて日本各地から高校生のみなさんがカンボジアを訪れています。

本日は仙台二華高校のみなさんの「雨水タンク製作」について紹介したいと思います。

 

仙台二華高校では、生徒たちがそれぞれテーマを決めて課題研究を行っているそうで、その研究の一環としてこの活動も行われました。

 

私が同行させていただいたのは2日間。

その間のタンクの製作・設置、インタビューについて紹介していきます。

 

まずはあるタンク製作の1日について。

作業日前日に、トンレサップ湖上浄水場施設や湖上で生活している人々を訪問された皆さん。まずはどのように作業を進めていくか作戦会議からスタート。

 

雨水タンク設置に協力してくださる家庭で記録したデータをもとに…

 

設計図を書いて…

 

ちなみに設計図を書いていたのは美術部の子ですごくきれいに書いていました!)

どの部品をどのように使うのか考えて…

 

何でも切れるというはさみでホースを切ったり…

作業台にするためにのこぎりで木を切ったり…

電動ドライバーまで使いこなして…

雨どいを作っている女子高生の姿に驚かされました…!

作業していたバイヨン中学校のルー校長先生も電動ドライバーに興味津々の様子で、電動ドライバーを手にこの笑顔。

 

私も少しだけ木や塩ビ管を切る作業のお手伝いをさせてもらったのですが、なかなか苦戦してしましたが…

 

女子高生のパワーはすごい!

ささっと塩ビ管を真っ二つに切っていました。

 

他にも塩ビ管とパイプを留める方法を試行錯誤している姿が…

それぞれの得意分野で協力しあい雨どいを完成させ、この日の作業は終了。

活動を終えた高校生の感想を聞く場面があったのですが、

絵に描いたものが形になる楽しさを感じたと語ってくれたことが印象的でした。

 

 

ここからは別の日の活動についてです。

 

仙台二華高校雨水タンクチームへの同行2日目にはタンクの台の作成とトンレサップ湖での雨水タンクの設置作業及び住人へのインタビューが行われました。

 

1番に向かったのは、資材屋さん。

ここではタンクを水上に浮かせるための土台に使う材料を購入しました。

 

土台作りをする前に、地元の市場プサーサマキへ。

魚や果物などが売られている様子を少し見学。

山積みのパイナップルにはみんな驚いていました。

 

市場から作業場所へ移動し、さっそく作業開始!

ここではなんと電動ノコギリが登場し、

「やりたい~!」とやる気満々の女子高生!

作業場の親方にも作業を手伝ってもらい…

完成したものがこちら!

作業の後にはみんなで記念撮影!

お昼休憩をはさみ、トンレサップ湖へ!

船に乗って最初に目指すのは数日前に訪問した湖上の浄水場。

到着したら浄水場のお兄さんと一緒に作業。

…下の写真よく見るとお兄さんは屋根の上で作業をしています!

このように協力してタンクの取り付けが完了!

取り付けの後は、12月にまた高校生が訪問する際に

雨どいやタンクが壊れなかったかなど教えてください

と伝え、インタビュー開始。

印象に残ったのはインタビューに答えてくれたお兄さんが

知識は自分を守る道具になると考え、高校に進学したものの

自転車で1時間かけて通うなど生活面で厳しかったという理由で

1年でやめてしまったという話でした。

 

現在もトンレサップ湖に住む人々は

多くが学校に行けても中学校までで経済的に余裕のある

家庭でなければ高校に進学できないケースが多いそうです。

 

しかしそんな中で、トンレサップ湖の位置する村に

近いうちに高校ができるという明るいニュースも耳にしました。

 

お兄さんへのインタビューが終わると、

雨どいと雨水タンクを設置する別の家庭へと移動…

となったのですが、3日前に訪問したときあった場所に家がありません。

 

水上で暮らす人々は移動しながら暮らしていることを実感させられます…

 

どこに行ったのかわかるかとお兄さんに聞いてみると、浄水場のお兄さんも一緒に別の家まで行ってくれることになり再び船で移動。

 

湖をどんどん進んで…

目的のお宅に到着!

ここでは水の上というバランスが悪い場所で作業が行われ…

このおうちに住む女の子も少し心配そうに作業の様子を見つめていました。

時間の制約もあり途中からはインタビューも同時並行で行いました。

医療や住居に関することを聞いて…

最後にタンクを水上に設置する許可をもらい…

 

午前中みんなで力を合わせて作成した土台が

湖の上に浮かべられその上にタンクが設置されました。

 

タンクを台をひもで留める作業は浄水場からこの家まで案内してくれたお兄さんが手伝ってくれ…

高校生のみなさんが作成した雨水タンクの設置が完了!

自分たちが考え試行錯誤しながら完成させたタンクが実際に家庭に設置された様子を見て、高校生たちは感慨深い様子でした。

 

船着き場までの帰り道、一仕事終えて全員とても良い表情をしていました!

1781028次は12月、設置したタンクの感想を聞いて研究を進めていくそうです。そのとき同行できないのが残念ですが、私自身も続報を楽しみにしたいと思います。

 

今回は仙台二華高校のみなさんからたくさんのことを学ぶことができました!このような機会にめぐりあい嬉しく思います。ありがとうございました!

 

みなさんは帰国後カンボジアでの活動について報告書をまとめるそうで、その報告書を読むのも楽しみです。

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