最後の発表会に向けてコツコツと。

バイヨン中学校2016-2017年
こんにちは!
乾季の猛烈な暑さが徐々に忍び寄りつつあるカンボジア。
歩いているだけでついつい、「クダウ…。 (暑い) 」という声が漏れるようになってきました。
そんなカンボジアから今回は、ブログではしばらく状況をお伝えできていなかった
バイヨン中学校での音楽授業、日本語授業についてお届けします!
あっという間に過ぎる時の早さに私自身、驚きが隠せないのですが、
残すところバイヨン中学校での授業は最後の発表会のみとなりました…。(泣)
ではどのように授業が進んでいるのかを音楽、
そして日本語の授業の順でお伝えしたいと思います。
まずは発表会でピアニカの演奏と合唱、計二曲を発表する音楽授業の様子から。
NPO 法人オアシスの方々より寄贈されたピアニカによって
前任のインターン生からピアニカを使っての授業が続いているバイヨン中学校。
今教えている曲はドレミの歌。
一見、簡単そうに見えるのですが、それをいざピアニカで、となると
指がついていかなかったり、伸ばす拍の長さが息継ぎのタイミングと合わなかったり…。
となかなか難しく、
試行錯誤の結果、二つのグループを作り、難しい部分は交替で弾いてもらうことに。
今となっては私たちが授業をしに教室に入ると最初からそのグループに別れて
きちっと座って待っていてくれるようになりました。
発表会に向けて授業には熱が入ってきていて、当日を想定して外で練習をしたりしています。

ピアニカでのドレミの歌の練習の後は、もう一つの演目、上を向いて歩こうの合唱の練習。
初めてこの曲を教えた時の、「え?日本語の歌を歌うの!?」というような生徒の顔の固まりようを
私は今でも忘れられないのですが、
今となっては楽譜なしでも歌うことができる生徒たちです。(まだ多少怪しい部分がありますが。笑)
カンボジア人はステップを踏む時、四拍子の曲に対して三拍子のステップをしたりするので
上を向いて歩こうを手拍子をしつつ歌ってもらうとなかなか上手くいかなかったりして
どうしてもリズムをつかんでもらうことが難しいです。
そのため、電子ピアノでの伴奏や、太鼓のバチを指揮棒代わりにして
生徒にリズムをつかんでいってもらっています。
上を向いて歩こうは日本人なら誰しもが聞いたことのある歌であり、
元気をもらったことのある方も多いのではないかと思います。
そのような曲を歌詞の意味が分からずに終わってしまうのはもったいないということで、
校長先生を介して歌詞に込められた意味を仲尾さんと共に生徒たちに説明しました。
“辛いことがあっても涙をこぼさないように上を向いて歩こう。”
生徒たちはバイヨン中学校を卒業後、
高校への進学、家業の手伝い、就職など様々な進路へと進むこととなります。
この曲のように、
「これから辛いことや大変なことがあったとしても下を向かず上を向いて頑張ってほしい。」、
そのような思いを生徒たちに伝えました。
これを受け、少しでも歌詞の意味を考えながら歌ってくれると嬉しいなと思います。
さて、当日どのような歌声を聴かせてくれるのでしょうか?
生徒以上に緊張しつつも非常に楽しみにしている榎本です。
そして音楽授業の後は日本語授業のクラス。
日本語授業のクラスでは、
発表会で将来の夢についてのスピーチを行ってもらうこととなっています。
カンボジアの子どもたちは何か質問をすると、
大体が友達の答えと同じようなことを言う傾向があるので、
紙に、将来の夢、なぜその夢を叶えたいのかという理由、
夢を叶えるために頑張りたいことをクメール語で素直に書いてもらい、
それを日本語に訳したものを生徒に発表してもらうようにしました。
英語の先生、日本語の先生、ツアーガイド、ナースなどの夢を抱えた生徒たちが
一生懸命難しい日本語にチャレンジして発表の練習に励んでくれています。
手に持っているのは大きな画用紙。
下半分はバイヨン中学校の絵で上半分は将来の夢の絵が書いてあります。
バイヨン中学校が将来の夢の大きな基盤となって生徒たちを支えている、
という意味合いで書いてもらいました。
本当にどの生徒も絵のタッチが素敵でついつい見とれてしまいます。
いよいよ今週と迫った発表会。
生徒た
ちが一生懸命発表する姿をしっかり目に焼き付けて来たいと思います。
発表会の様子もまたブログでお届けできたらと思っています!
どうぞ応援の程、宜しくお願い致します。
榎本

コメント

タイトルとURLをコピーしました