普段の教室が映画館に早変わり!?

バイヨン中学校2016-2017年
こんにちは!
本日はバイヨン中学校にすてきなプレゼントを持ってきて下さった方々がいらっしゃったので
紹介したいと思います。
その方々は特定非営利活動法人CATiC(現在はWorld Theater Projectに名称変更中)の
活動に参加されている宮沢さん、大西さんです。
CATiCはすべての子ども達に移動映画館で映画を届けることを目指して活動している団体であり、
子ども達の夢の選択肢を増やすため、映画を届けています。
というのも、途上国の電気がない地域に住む子どもたちに将来の夢を聞くと、
「先生」や「医者」がほとんどであり、情報が少ないので身近な大人の姿からしか、
将来の自分の姿を想像できないという現実があるためです。
そのような子ども達に映画を見せることによって様々なことを映画から学んでもらっているのです。
宮沢さん(写真左)、大西さん(写真中央)、通訳のカンさん(写真右)
早速普段の教室を手早く映画館のようにして上映開始です。
今回上映した作品はアンパンマンの生みの親であるやなせたかしさんが原作の
「ハルのふえ」という映画です。
【物語あらすじ】
「この物語はある日、人間の赤ちゃんを拾ったたぬきであるハルが、その赤ちゃんをパルと名付け、
人間のお母さんに化けて育てはじめるところから始まります。
やがて、ハルに習って草笛を吹いていたところを通りすがりの有名音楽家に見出され、
パルは、音楽を学ぶため都会へ行くことを決意します。
コンクールで優勝するために必死に努力する姿や、母であるハルを想う姿がなんとも印象的な映画です。」
すてきなアニメーションや音楽に、生徒たちはくぎ付けでした。
また、映画はクメール語に翻訳されているので生徒たちにも内容が分かり、
とても楽しんでいる様子でした。
ご覧のようにみんな口をポカーンと開けて観ていました(笑)
今回は全部で3クラスの上映だったため映画を見られなかった生徒が
このように教室のありとあらゆる隙間から映画を覗き見ていました(笑)
来年は観れるといいですね。
映画上映後には宮沢さんから「映画はどうでしたか?楽しかったですか?
また、来年も来ますので楽しみにしてください。」というお話がありました。
また、大西さんからは
「今回の映画を通してみんなの夢の選択肢が広がると嬉しいです。
また、家に帰ったら今日見た映画のことを家族の方などに話してみて下さい。」と
お話がありました。
最近は村の方でも車のバッテリーを使用しテレビを観るお家をなどがありますが、
やはりそれでもこういった映画などに触れる機会は少ないです。
あまり、観すぎるのも良くないとは思いますが、このように一つの映画を通して
学びを得られるというのはとても良いことだなと感じました。
今回の映画を通して生徒たちの将来の夢の選択肢が少しでも広がっていると嬉しいです。
そして、このような映画を届ける活動が
もっともっと多くの子ども達に届いていってほしいなと思いました。
「ハルのふえ」はとてもすてきでなんだか癒される映画でした。
宮沢さん、大西さんありがとうございました!
榎本

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