新しい見方での数学の世界は…

バイヨン中学校2014-2015
こんにちは!
今回は先日バイヨン中学校で行われた
日本の高校で数学を教えられている先生による数学の授業の様子をお届けします。
授業は中学2年生を対象に行われました。
授業のテーマは「因数分解」です。
なんとも難しそうなテーマです。
数学が苦手だったな~というみなさんも嫌がらずにぜひご覧ください(笑)

「13の2乗-7の2乗=?×?」
こんな問題がいきなり先生から出されました。
生徒たちも暗算ですぐに答えが出ないので、
みんな「うーん」と考えこんだ表情になります。
みなさんはどうやって解きますか?
7の2乗はまだしも、
13の2乗なんて暗算で計算できないし数字の大きさが分からないですよね。
でも、実はこの計算をもっと見やすくする方法があるんです。
ヒントがこちら
13+5=18                                13-5=8
13+6=19                                13-6=7
13+7=20                                13-7=6
13+8=21                                13-8=5
ヒントも出たところでまず先生が答えを教えてくれました。
「13×13-7×7=20×6です」
 
「ん?」みんなしばらく考えていましたが、
「あっ!分かった!」と徐々に閃いてきたようです!
「じゃあ13×13-5×5が分かる人?」
「はい!」
何人もの子が手を挙げて黒板に答えを書きにいきました。
「18×8です」
「13×13-8×8は?」
「21×5です」

みんな大正解!!!
さて、みなさんはこれがどういうことか分かりますか?
つまりこの2乗の引き算の計算とは...
13×13-7×7=(13+7の答え)×(13-7の答え)という考え方になるのです。
これを数学っぽく表現すると
X ×X Y ×Y =( X +Y )×( X-Y ) となり、
X の2乗-Y の2乗=( X +Y )×( X-Y )
という、因数分解の公式になります。

生徒のみんなもこの公式知ってる!と盛り上がりました。
数が大きすぎて分からないものを
より簡単に理解しやすいように形を変えたもの
それが、因数分解です。
という、先生のお話に
みんなも「そういうことなんだ!」と納得した表情を見せました。

確かに思い返せば、
学校の数学の授業といえばやたら公式が登場して
「この公式はこういうもの」と覚えるもので、
なんでこの公式なのか、どうしてこうなったのか、といったことを考えたことはありませんでした。
私は数学が苦手だったのですが、
このように意味や理由を知るとおもしろく感じるような気がします。
生徒のみんなにとっても、私にとっても
新しい見方で数学を教えてもらった時間になりました。
また、自分自身をいろんな面からみよう!ということで
趣味や好きな科目、夢を描いたマインドマップも作成しました。
自分を中心として
趣味や夢、ほしいものなどを思い思いに紙に書きました。



書いたものは何人かの生徒がシェアしてくれました。
好きなスポーツでは男子陣を中心にサッカーとバレーボールが人気
夢では「ガイドさんになりたい」「警察官になりたい」「先生になりたい」など
みんなの素敵な夢を聞くことが出来ました。
今回の授業は、
単なる数学の授業というよりか
「いろんな見方で物事をみてみよう」という内容だったのかな~と
私は同行させていただいて感じました。
籔内

コメント

タイトルとURLをコピーしました