こんにちは!
JSTインターン生の清水です。
バイヨン中学校に民俗学資料室を作るため、5月から民俗学調査などをしてきましたが、先月インターンを終え日本に帰って来ました。最後に民俗学資料室についてお話ししておこうと思います。
そもそもなぜJSTが民俗学資料室を作るのか...
カンボジアには興味深い神話や信仰、祭り、民具がたくさんあります。しかしカンボジアの子供たちは自国の伝統文化にあまり関心がなく、伝統文化が失われつつあるのが現状です。地域に固有の伝統文化を受け継ぎ,発展させていくのは地域の子どもたちです。その子供たちに伝統文化に対する興味や関心を持ってもらいたいという思いから民俗学資料室の創設に至りました。
5月から僕とカンボジア人スタッフのスメイとの二人で、アンケート調査や、村での民俗学調査、民具の購入、展示パネルの作成などを行ってきました。民具等の説明文の作成にはとても苦労しましたが、他のカンボジア人スタッフにも協力してもらい、ある程度完成させ、何とか仮展示までもってくることができました。
仮展示の様子
JSTスタッフのスメイと
民俗学展示のための教室は現在建設中で、来年1月頃に完成予定です。まだ民具の説明パネルなどが出来上がっていないため、実際の展示は2月頃からになります。
カンボジアには、アンコール遺跡群から出土した像などを展示している博物館はありますが、民俗学博物館はほとんどありません。バイヨン中学校では、キッチン・家庭用品や、農業・漁業の民具、また信仰に関するものなどの民俗学展示があります。日本にはない民具も多く、面白いと思います。
カンボジアにお越しの際は、是非バイヨン中学校で民俗学展示をご覧下さい!
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