こんにちは!
JSTインターン生の清水です。
バイヨン中学校に民俗学資料室を設立する計画も大詰めを迎え、いよいよ民具の購入を開始しました。カンボジアの村には、日本ではずいぶん前に失われてしまったものが残っていると感じています。
今日はその中から村で使われている臼を紹介したいと思います。
磨り臼
籾をすって籾殻を取り除くのに用いる臼です。上下二つの円筒系の臼からなり、上の臼を回転させて穀物をすります。
杵、臼
米を精米する際に使います。プノンペンの年中行事である「水祭り」(ボートレース)の日の夜には、臼に入れた米をついて作ったアンボック(餅菓子)を、満月を見ながら食べます。
踏み臼(唐臼)
てこの原理を応用した足踏み式の臼です。精米、籾摺りに用いられます。また製粉する際にも用いられます。
挽き臼
上下に円盤状の石を重ね、上の石を回して、米を粉にします。ノムバンチョック(そうめんのようなもの)や、クロック(たこ焼きのようなもの)、ノムポンム(ワッフル)などのお菓子を作る時に使います。
ノムバンチョック
日本の田舎でこうした臼が実際に使われているところを見るのはまず無理だと思います。カンボジアでも伝統的な米作りは失われつつあり、機械化が進んでいます。しかしながら、こうした伝統的な方法がカンボジアにはまだ残っているのです。
次回はカンボジア農村部の住居を紹介したいと思います。
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