こんにちは。
JSTにてインターンシップをしております関西学院大学の伊藤です。
10月3日から5日まで、カンボジアではPchum Benといういわゆるお盆の期間でした。
OfficeのCambodian staffの皆さんは先月から、7つのお寺を回るという話をしていました。
どうして7つも回るのだろうと思っていたのですが、どうやら、ご先祖様にご飯を届けるための作法だそうです。
カンボジアでは日本のようにそれぞれの家族に決まったお寺がある訳ではなく、ご先祖様は7つのお寺を回り、遺族の作ってくれたご飯を探すそうです。遺族は、ご先祖様がご飯を見つけられるように、7つのお寺にご飯を届けに行くということでした。
そして、この3日間私は毎日朝の4時から近所のお寺からの爆音で起こされていました。覗きに行こうと試みましたが、外は真っ暗で怖気づいてしまいました。
どうしてこんな時間に…と思うのですが、亡くなったばかりの魂(プライ)は暗闇でしか活動できないそうです。更に、プライは土の付いたようなご飯しか食べられないので、カンボジアの人たちは、ロウソクを持ちながらお供えするご飯をお寺の回りに捨てるように回ります。
お盆用のご飯は、もち米と豆を混ぜたものなのですが、後処理はにわとりさんたちの役目だそうです。
また天国に行ったご先祖様のために、お寺の中にお供えするご飯と両方作るそうです。 ご飯の準備だけでも大変です。
またある家族の話では、「ご先祖様は地獄に落ちていないから、そんなにお寺を回らなくていい。」という考えも聞けました。
期間中に、Angkor Wat やBayonへ訪れたのですが、ですが、さすが地元の人で溢れかえっていました。
お盆が終わると、ソピアさんはお家で作ったご先祖様用のお菓子を持ってきてくれました。餅米をココナッツで煮てバナナの葉っぱで巻いたものだそうで、
こちらでは、ココナッツがいろんな場所に潜んでいます。ご飯とココナッツ…?と思うかもしれませんが、美味しかったです。
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