「村の子供達とソフトボールで交流を!」
もう1か月前にもなりますが、JSTがコーディネートするツアーにご夫婦で参加されたT御夫妻からリクエストがありました。
そこで、ツアー3日目の日曜日、クラウ村の子供達とソフトボールをすることになりました。
ソフトボールのボール2個はT御夫妻が日本から持参。
T御夫妻はソフトボール(野球?)をされていたことがあるようで、特に、奥様は子供のころ、あの「南ちゃんを探そう!」でTV取材されたこともある実力派。
クラウ村コミュニティーセンターに到着すると、村の子供たちが集まってきました。
でも、バットがない・・・・・。
何か棒のようなものはないかと辺りを探すも見当たらず。
それなら、とチアが拾ってきたのは、椰子の木の葉の根元の部分。
えっ、こんなものがバットに??
断面が扁平して平たいしゃもじのような形だし、なによりもボールを打ったらすぐにしなりと折れてしまいそうだし・・・。
でも、私たち日本人の心配をよそに、せっせと包丁で形を整えています。
←椰子の葉の根元部分がバットになりました。
ピッチャーとキャッチャーとバッターに別れて、さっそくバッティング練習が開始されました。
このクラウ村の子供たちにとって、ソフトボールは初体験。でも、みんな、なかなかじょうずに椰子のバットにボールを当てています。
即席バットは持つ部分も扁平形なので、ぎゅっと握ってボールを打つ瞬間、手が痛くなるけれど、なかなか丈夫。
いくらボールに当ててもびくともしません。
ひと通りの順番が終わったころ、隣の集会場の中では、村の青年の宴会が始まっていました。
そう、その日はクメール正月前日の大みそか。
アンコールやまなみ塾の英語の先生を中心に、英語上級クラスの村の青年達が自分たちでお金を出し合って料理などを準備し、忘年会を企画していたのでした。
風船できれいに飾り付けがしてあるのはさすが。
カラオケセットまであり、先生の挨拶のあと、各自、思い思いの感想をしゃべり、カラオケで歌い、盛り上がっていました。
アンコール・クラウ村の青年達も、とうとう自分たちでこのようなパーティーを楽しむようになったのかと、15年間クラウ村を見続けてきた私たちにとっては、ちょっと感慨深い思いでした。
この村の青年達が、今後、リーダーシップをさらに発揮して、村の子供たちの中心的存在となっていけば、闘鶏などのギャンブルにはまり、朝から酒に浸っている大人の割合が多いアンコール・クラウ村にも明るい未来がやってくるにちがいない、と確信できた瞬間でした。
(よ)
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