インターン経過報告・その2

さて、そのような問題設定のもと、具体的調査をアンコール・クラウ村とサンボー村で行います。

アンコール・クラウ村はアンコール遺跡群からすぐに位置し、そのため観光業に仕事を持つ人たちが多いです。一方、サンボー村もサンボー・プレイ・クック遺跡のすぐ近くに位置するのですが、アンコール遺跡と比べて圧倒的に訪問客数が少ないこともあり、あまり観光業は発達していません。
現在まで、アンコール・クラウ村とサンボー村で下調べのためのインタビュー調査をそれぞれ2回ずつ、本格的なインタビュー調査をアンコールクラウ村で4回(10家庭)行いました。
アンコール・クラウ村では、
・すでに今の20~30代の人たちの親の世代から、農業以外で職業を持つことは一般的。
・観光に関連する職業が多様。例えば、遺跡修復作業員や遺跡の警備員、遺跡や周辺の清掃会社やお土産屋さんの売り子、お土産の内職など。
・そのような職業に就く際には親族のつてが有効。
という感触を得ています。これらのことはまだインタビュー調査の結果を詳しく分析していませんので所感にすぎませんが、今後、分析結果に加え、200世帯にアンケート調査を行いそちらとも照らし合わせて研究していきます。
またインタビューおよびアンケート調査はサンボー村でも行うのですが(サンボー村でのアンケートは100世帯を対象)、アンコール・クラウ村とサンボー村の比較によって平均所得の違いなど、様々なことが見えてくるかなと思っています。
今日からはサンボー村でアンケートとインタビュー調査に行ってきます!
(くにすえ)
おまけ 自然資源の使い方
カンボジアの農村の人たちは魚は自分たちで捕ってしまいます。
こちらは雨季の写真ですが、アンコール・クラウ村フリースクール近くの橋で魚を捕っている男性です。
DSCN1161.JPG
なまずがたくさん捕れてますね。
DSCN1163.JPG
たくさん取れた分は塩漬けにしたりして保存するのだそうです。
川や池、それに森といった自然資源をカンボジアの人たちは日常生活で活用しています。こういった様々な資源をどの程度、どのような用途で使っているのか。
さきのブログで小規模農家の農業が数字に表れにくいということを少し書きましたが、こういった自然資源の利用も、生計の一部として見えにくいものです。これについてもアンケート調査で全体像がつかめればと思っています。

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