JSTに新しい仲間として2名のカンボジア人スタッフが加わりました!
現在JSTが運営を担当している「バイヨン・インフォメーション・センター」。その専属スタッフとして、2009年7月に2名のカンボジア人女性を採用し、スタッフトレーニングを行っていました。3か月のトレーニング期間を終え、この10月から彼女たち2人も、晴れてJSTのスタッフとなります。
インフォメーション・センターで日本人のお客様に日本語でカンボジアの歴史やバイヨン寺院について説明するのが彼女たちの仕事。現在は、私、JASA現地広報の吉川の下について頑張っています。今日は、二人に日本語で自己紹介してもらいます。
まずば、1人目、年長のウォーリャッから。(ほぼ原文のまま。()内は私からの補足です。)
「はじめまして、私はオン・ウォーリャッと申します。現在JSTのバイヨン・インフォメーション・センターで日本語のガイドとして働いていますが、その前はシェムリアップのアンコール遺跡のガイドとしてやっていました。仕事をやりながら、自分の国の素晴らしい文化をどんどん理解できるようになったことで、世界中の人々に一刻でも(早く)伝えたくなります。内戦が長かった影響で、勉強が足りないカンボジア人の代表として、海外のことよりも自分の国のことをまず、たくさん身につけないといけないと思います。それはカンボジア人だからこそ自分の方から、自分の文化を詳しくて、正しく紹介できないと情けないものだと思っています。カンボジア文化と歴史などを知りたい方、どうぞ!ぜひ、来て、ご案内させてください。」
こう見えて2児の母。しっかり者のウォーリャッ。日本語のスキルはもちろんのこと、ファッションまでまるで日本人そのものです。日本語学校で2年間学び、さらに4年のガイド経験。出産などで3年のブランクがありますが、それを感じさせません。安心して、センターでの大小さまざまな仕事を任せることができます。
続いて、2人目は、ソパリーです。
「こんにちは、私はソパリーともうします。コンポンチャム(州)から来ました。7人家族で、両親と妹が2人、弟が2人います。私が一番上です。暇なときにクラシックを聴いたり、家族や友達と遊んでいろいろな相談をしたりするのが好きです。出身地から離れたシェムリアップに3年間ほど、親戚と住んできました。今、JSTのバイヨン・インフォメーション・センターで日本語のガイドとして働きながら日本語や英語を学んでいます。ここ2か月くらいで入ったばかりですが、楽しいんです。そしてこの前は、シェムリアップの山本日本語学校の学生で、1年3か月ほど勉強しました。勉強の間に日本人の先生から様々な日本の文化や習慣などを教えてもらいました。足りないことがたくさんあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。皆様、もしカンボジアに興味があれば訪問した時にぜひ、バイヨン・インフォメーション・センターにお越しください。楽しみにお待ちしています。」
23歳のソパリーは、日本語はもうちょっとだけど、明るく元気!が取り柄。センターでお客さんがいない間は、日本語のラジオを聞きながらリスニングの練習をしています。一生懸命説明する元気印に、お客さんも思わず応援したくなるとか。
ガイド経験のある2人ですが、インフォメーション・センターでの解説には、聞いたこともない専門用語が飛び交います。しかも、修復に関す内容はクメール語でも初めて聞くもの。最初の2か月は、漢字の多さと内容の複雑さに苦しそうな顔をしていた二人。ソパリーは何度も「私にはできないかも・・・」と弱気になっていました。
また、解説を担当する私の指導も、しっかり理解してほしいと思う気持ちが先行して、さらに初めて登場した「部下」の存在に肩に力が入っていたこともあり、ついつい厳しくなりがちだったよう・・・。
そんなつらい冬の時期を耐えて、今は二人とも楽しそうに仕事をしています。ソパリーは日本語が自分より出来るウォーリャッを先輩と呼び、まるで姉妹のように見えることもしばしば。
ほとんど触ったことがなかったパソコンでのワードの入力やエクセルの表作成も、少しずつですが上達してきました。
10月からシェムリアップは観光のハイシーズンに入ります。二人とも、お仕事ですよ~!!!
皆さん、ぜひ二人の解説を楽しみに、バイヨン・インフォメーション・センターをご訪問ください。
(ま)
コメント
こんにちは!
学生団体「Bridge of Smile」の近藤です。
8月にスタディーツアーでカンボジアを訪れた際に
JSTさんには大変お世話になりました。
HPを拝見していたところソパリーを発見したのでコメントさせてもらいます!
バイヨンインフォメーションセンターを訪問させていただいたときに案内してくれたのがソパリーでした。
「よーしソパリー、実践練習だ!」と言って吉川さんが後ろについてのガイドで、ちょっと緊張していたソパリー笑
とってもわかりやすく丁寧に、そして一生懸命に説明してくれました。
さらに、「頑張れー!!」と応援したくなってしまうかわいさも持ち合わせた彼女。
今度の春休みにまたカンボジアに行こうと計画しています。
そのときはまたガイドしてね、ソパリー!!
こんにちは!
バイヨンインフォメーションセンターのソパリーです。
メール、どうもありがとうございました。近藤さんの心から書いたメールを見た時に本当に嬉しかったです。特にその時、緊張しながら説明したのは近藤さんがおこらないだけではなく「頑張れー!!」とも応援してくれました。そんな時、とても遠慮して、自分でも恥しくて 笑いそうになりました。今まで、言葉が分からないばあいは辞書で調べたり、吉川さんや先生や先輩などからいろんなことを教えてもらいました。そのおかげで日本語はどんどんできてきました。そしてお客さんにまだ慣れていない案内しましたが、もっとできるようになりたいです。日本人のように日本語を話したいと思いますが、間違いがあったらまたよろしくおねがいいたします。バイヨンインフォメーションセンターを訪問する時、またご案内いたします。お待ちしておりますのでおげんきで。