しっかり食べてあなたも未来のスポーツ選手!

バイヨン中学校2016-2017年

みなさん、こんにちは!インターンの豊田です。

 

721日、バイヨン中学校でJSTインターンが「食について考えよう!」という題で栄養に関するプレゼンテーションを行いました。本日はその背景や発表の内容を紹介したいと思います。

 

とその前に突然ですが…

黄色・赤・緑の食品と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?

(写真に写っているのはJSTスタッフタウリーさんでクメール語通訳をしてくれました。)

 

 

例えば…

黄色はパワーのもとになるごはん。

赤は体を作るもとになる魚やお肉。

緑は体の調子を整えてくれる野菜。

 

「これらをバランスよく食べることが大切!」

 

子どものとき、このようなことを学校で習ったと覚えている皆さんも多いのではないでしょうか。

 

一方カンボジアでは食事や栄養について子どもたちが学ぶ機会がほとんどありません。

しかし、子どもたちは栄養が足りずに体重や身長が標準値以下という子がたくさんいます。バイヨン中学校の生徒たちも例外ではありません。BMIを調べてみると、調査の対象となった生徒のうち半分以上の生徒たちが標準以下の体重であることがわかりました。

 

カンボジア全体でも2019年以降に正規科目として指導が始まる保健科目に栄養分野を組み入れるようになるそうですが、バイヨン中学校では少し早く栄養に関する学びの場を生徒たちに提供することとなりました。

 

この発表を聞くために集まってくれたのは約100人の生徒!

 

プレゼンテーションの冒頭には、生徒たちが朝ごはんを食べたか聞いてみました。

簡単に「朝ごはん」といいましたが、学校が朝早い時間から始まり、学校が家の近くとは限らないカンボジアでは朝ごはんを家で食べるとは限りません!そこで細かく条件をわけて生徒たちにいつご飯を食べたのか聞いて挙手制で答えてもらいました。

 

家で朝ごはんを食べてきた人?と聞いてみると

パラパラと手が上がり…数えてみると13人。

 学校に来てから朝8時に朝ごはんを食べる人?と聞くと

ほとんどの生徒が手を挙げました。

 

反対に朝ごはんを食べてきてない人は?と

答えにくいとわかっていながら生徒たちに聞いてみると

1人のある生徒が手を挙げて教えてくれました。

理由を聞いてみると、胃が痛かったから、とのことでした。

 

それでは朝ごはんを食べないとどうなってしまうのでしょうか。

 

答えは写真のスライドのように図で示してみましたが、

眠くなってしまい集中力がなくなり勉強がはかどらなくなってしまったりイライラしたりしてしまうというもの。

…生徒たちからは確かにそうなったことがある…という声が。

 

続いてこのような状況に陥るのは、寝ている間に脳のエネルギー源ブドウ糖が出て行ってしまい朝の脳はエネルギー不足だからという話をして、朝ごはんをしっかり食べてエネルギーを蓄えようと説明しました。

 

ここで生徒たちに2つ目の質問!朝ごはんに何を食べたのか?

するとここでは雑炊を食べたと教えてくれた生徒がいました。

 

バイヨン中学校で実際に売っていた雑炊はこちらです。

 

それではその雑炊に含まれるご飯…体にどんな影響を与えるか?というとエネルギーのもとになってくれるというのが答え。

 

他にも生徒たちが朝ごはんに食べるものとして予想した魚・卵焼き(ねぎ入り)・バナナについてもこれらの食品が体をつくるもとになったり、体の調子を整えたりするという話をしました。

 

そして冒頭で話に出しました黄色・赤・緑に食品がわけられることを説明し、ご飯・魚・卵・ねぎ・バナナだけどの色か教えて…他の様々な食品が何色に含まれるかのクイズタイムとしました。

 

生徒たちに食べ物の絵を配って、何色に入るか予想して紙に貼ってもらいました。

 生徒たちが完成させた3色の食品群の図はこちら。

ほとんどの正解でした!(よく見てみると豆乳とアボカドとパンは間違い)

 

それぞれの色にどんな食品が入るか説明をし、クイズコーナーの間違いを訂正した後は、たんぱく質、糖質・脂質・ビタミンの役割についてお勉強。

 

バランスよく食べることの重要性を伝えました。

 

きちんと食事を摂ることができるとあなたもこうなれる!

とカンボジアで有名なテコンドー選手のソーン・セブメイさんと、サッカー選手のチャン・バタナカさんを話に出すと生徒たちからはとても良い反応が!

 

最後には番外編として甘いものを食べすぎてはいけないことと、カンボジアの料理に多く含まれる魚には色々な種類の栄養素が含まれているという話をしました。

 

以上40分ほどの発表となりましたが、生徒たちはしっかり話を聞いてくれました。

このプレゼンテーションが生徒たちにとって食事について見直すきっかけとなり、今後もバイヨン中学校で栄養教育を続けていけたらいいなと思いました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました