皆さんこんにちは。インターン生の仲尾です。
11月16日に行われました、NPO法人オアシスさんからバイヨン中学校への
寄付品の贈呈式の様子についてお伝えします。
集まった生徒たちの目の前にあるのは…
たくさんの寄付品!!これはほんの一部で、すべて合わせるとなんと!8800点にもなります。
ミシン、自転車、顕微鏡、洋服、文房具などなど…。
これらは愛知県の小中学校からのもので、オアシスさんの呼びかけで集まったものです。
校長先生からのお礼の言葉があったあと、
NPO法人オアシスを代表して本多さんが挨拶をされました。
昨年の運動会がとても素晴らしいものであったこと、バイヨン中学校での運動会の取り組みがシェムリアップ州の学校に広がっていってほしい、ということを述べられていました。
カンボジアではポルポト時代に知識人が大量に虐殺され、教育指導者が不足しています。
中でも体育の分野においては支援が後回しになることが原因で、まだまだ教育の質が良いとは言えない状況です。
しかし体育は身体づくりのためだけではなく、子供たちの人格形成にも大切な役割を果たすものですよね。
運動会の練習、本番を通して日本の体育授業で学ぶことのできる、ルールを守ることの大切さ、協調性、リーダーシップなどをバイヨン中の子供たちに習得してほしい、と私は強く思います。
今回の寄付品の中には体操着やボールなど運動用品もたくさんありました。
運動会の練習など、今後の体育授業に有効活用していってほしいです。
次に、シェムリアップ州の教育次長の方からのお話がありました。
2013年に開校したバイヨン中学校ですが、ここまで発展するとは思っていらっしゃらなかったとのこと。もしバイヨン中学校がなかったら、周辺の子どもたちは小学校を卒業してすぐに働きに出ていたでしょう、とも。
この恵まれた環境を有意義に利用して、未来のカンボジアを担う人材に成長してほしいとおっしゃっていたことが印象的でした。
最後に記念撮影です。
生徒たちがとてもいい笑顔をしていて、写真を撮っているこちらも満ち足りた気分になりました。
バイヨン中学校の生徒たちは周辺の村などで暮らしています。
周辺の村の一つにアンコールクラウ村があります。JSTスタッフにこの村の出身者がいるのですが、
彼は20㎞の道のりを自転車で中学校へ通っていたそうです。
学校が遠いために進学できない、という現実がカンボジアにはある、ということ。
本来教育を受ける機会というものは平等でなければなりませんが、たくさんの教育格差がカンボジアにはあります。
この現実を多くの人に知ってもらい、支援の輪が広がっていくことを願うばかりです。
私もインターン生として支援を広げる力になれるよう、一人でも多くの人にカンボジアの現状を発信していこう、と改めて思った、そんな一日でした。
仲尾
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