新授業!- 音楽と美術 -

バイヨン中学校2015-2016年

 

こんにちは。インターン生の谷垣です。

 

いきなりなのですが、カンボジアのほとんどの学校には、

音楽や美術、その他日本の副教科の授業がありません。

ない理由としては、その教科に必要な機材が揃っていない、

また、教える専門の先生がいないということが挙げられます。

 

バイヨン中学校でも音楽・美術の授業はこれまで行われていませんでした。

ですが、この5月からインターン生が担当して、

週1回、2年生の1クラスに教えることとなりました。

 

本日は、これまで行った3回の授業を振り返りながら、

その様子を皆さまにお伝えしたいと思います。

 

1回目の授業は、56日でした。

55日は日本の”こどもの日”! 少々無理がありますが、

この日は”端午の節句”に、ちなんだことをしました。

 

この日にはどんなことをするの?また、何のために?ということを

まず初めに話して、”かぶと”と”鯉のぼり”を折り紙で作りました!

そして、時間がギリギリになってしまったのですが、

最後に、童謡”こいのぼり”をみんなで歌いました。

 

 

一回目の授業が終えて、これからどうこの授業を進めていこうか、

いろいろと考えました。はじめは、音楽を一から教えようとは考えていなかったのですが、

楽譜を見せた時に子供たちが見せた様子が、本当に新しいものを初めて見た時のようで、、、

 

これが知らないものを知る機会、また学びの選択肢を増やすことになれば、

嬉しいな、と思い、また、やる意味があるな、と考えました。

 

私はこのインターンで授業をする予定はありませんでしたが、

この機会に恵まれて、小さい頃から触れてきた音楽が思いもよらぬところで

役に立ったこと、偶然ですが、なんだか嬉しく思います。

 

そんなこんなで、祝日等で少し間が空いて、2回目は527日。

 

基礎から音楽をしよう!と決めた私は、この日、

・楽譜とは?

・音符とは?

などといった、そもそものところから、

・音の名前(ドレミファソラシド)

・楽譜での音の位置

・鍵盤での音の位置

・鍵盤を弾く時の指番号と、ド~ドの指の動き

を教えました。

そして、実践としては、ひとりずつ実際に、

ド~ドを正しい指で弾くということをしました。

みんなで一斉にはできないので、前半・後半の2グループに分け、

前回人気だった折り紙をしてもらいました。

 

授業をする時、日本語スタッフに通訳をしてもらうのですが、

通訳をする彼女も音楽を勉強したことがないので、その説明も大変で、

事前に言うことを書き出し、確認をしました。

 

私が最初にドレミを覚えた時、どうやって覚えたのだろう、、、

遠い昔すぎて思い出せず、、、笑

音符は覚えるしかない!フラッシュカードだ!と思い、

音符の音、位置を教える、覚えるためにはフラッシュカードを作りました。

最初は、ドから順に進め、慣れてきた頃にバラバラにします。

最初の内は、みんな適当に言っていたのですが、

徐々に覚えてくれました!よかった!

 

ド(親指)、レ(人差し指)、ミ(中指)、そして

ファでまた親指に戻ってくるのが、かなり難しかったようで、

最初は手こずっていましたが、一緒にモイ、ピー、バイ(クメール語の123)を

言いながら、練習し、みんな上手に弾けるようになりました!

 


今回の折り紙は、”羽ばたく鳥”。

こちらもみんな、楽しんでいました!

 

そして、そして、3回目の63日。先週教えた音符を使って、

実際の楽譜に書かれている音符を読むということをしました。

 

ですが、その前に、、、

これまで生徒たちの名前が全然わからず、距離が開いているように感じていたので、

名前カードをつくることを決めました。

この時間では美術もしているので、自画像を描いてもらうことに!

みんなそれぞれの絵で、自分を描いていてステキでした!

 

ですが、、、絵にみんな集中しすぎてしまい、予定していた時間は

どんどんオーバーしていきます、、、笑

 

フラッシュカードを使った音符読みだけはきちんとしたかったので、

予定していた時間分することに。覚えているかな?と思いながらも

始めたのですが、みんな割りと手を挙げてくれます!嬉しい!笑

みんな、ドは完璧です。笑

 

一人ずつ、音符を読んでいく練習をしてもらいたかったのですが、

時間もありましたので、みんなで読んでいくことに。

 

クメール語の歌詞の付けられた曲で、私たちも知っている曲、

そして、フラット・シャープがないもの、、、と探して選んだ曲は、

“大きな栗の木の下で”、クメール語では”入学式”だそうです。

 

音符を読むところまではスムーズにいったのですが、

音に乗せよう!とすると、急に難しくなりました、、、

 

5線譜の下から2番目に乗っかっている音符が、ソという名前だというところまでは

リンクしているのですが、まだそれが、あの、ソーという音の高さ、

ということまではリンクしきれていないようです、、、

 

そんなこんなで、音楽を教えるにあたって、難しいことはたくさんありますが、

それ以上に、本当に楽しいです。お昼前(帰宅前)最後の授業で、

他のクラスの子たちがぱらぱらと帰る中でも、しっかり話を聞いてくれて、

授業が終わってからでも、先ほど読んだ音を弾こうとする子供たちを見ると、

本当にうれしいですし、もっと上手く教えたいな、と思います。

 

長いブログとなってしまいましたが、以上が3回の授業でした。

 

まだまだ手探り状態ではありますが、子供たちの様子を見ながら、

これからの授業も、楽しい☺ を1番に、考えていきたいと思っています。

とにかく自己流で進めていますので、アドバイス等あれば教えてください。。。

 

今後の授業の様子も、随時お伝えしていきますので、次回をお楽しみに!

 

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