こんにちは!JSTインターン生の可児です。
今回は、JSTスタッフによるバイヨン中学校でのプレゼンテーションについて
お伝えします(^^)
このプレゼンテーションは、高校に行きたい中学校の子供たちのために、スタッフがそれぞれの進路を紹介するものです。
はじめは日本語スタッフのサイハーさんとカンさんの発表です。
二人はスナーダイ・クマエという日本人の経営する孤児院出身です。
ちなみにカンボジアの孤児院は児童養護施設のような役割も備えていて、
家族が多くて育てられなくなってしまった子供たちも入ることができます。
サイハーさんは高校卒業後、お土産屋さんなどのさまざまな職場で働きながら日本語を勉強し、現在はJSTスタッフとして働きながら大学に通っています。今は論文を書いているそうです。
そんなサイハーさんは将来、自分の家族と一緒に幸せに暮らすことが夢だと言っていました。
カンさんは高校を卒業してすぐにJSTスタッフとして働いています。
その高校を卒業する際に国内一斉の試験があるのですが、クラスの約25名中カンさんを含む3人しか合格できないほど難しかったそうです。
朝の6時から夜の12時までずっと勉強したと言っていました。本当に努力家だと思います。
今は大学でコンピューター関係の勉強をしています。
次は英語スタッフのウドンさんの発表です。
彼は幼いころに、シェムリアップから離れた村から家族でシェムリアップに引っ越してきたそうです。それもあってか、スタッフの間ではシティーボーイ扱いされています(笑)
そして小学校・中学校・高校を順調に卒業し、現在は大学に通いながらJSTで働いています。彼の夢はたくさん勉強して、たくさんお金を稼ぐことだと言っていました。
最後は英語スタッフのヴィスナーさんの発表です。
彼はバイヨン中学校があるアンコールクラウ村で生まれ育ちました。
小学校を卒業した後は、当時バイヨン中学校はなかったので、自転車で何キロも遠くの中学校・高校に通っていました。
ヴィスナーさんが受けた2014年の高校卒業試験も難しかったそうで、クラスの約25人中5人のみ合格できたと言っていました。
高校卒業後は英語教師を経て、現在はウドンさんやサイハーさんと同じく、大学に通いながらJSTで働いています。
彼の夢は、イギリス・アメリカ・オーストラリアのいずれかに留学して、カンボジアに戻った後幸せな家庭を持つことだそうです!
みんな最後には、いい仕事につくためにも、
高校に進学して一生懸命勉強してくださいと伝えていました。
子供たちの真剣な表情を見ていたら、きっとスタッフの気持ちは届いているのではないかな、と思いました。
高校へ進学することは、彼らにとって簡単なことではありませんが、
どうか一つの選択肢として目指してほしいと思います。
子供たち、そしてJSTスタッフの将来が楽しみになるプレゼンテーションでした!
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