こんにちは。
JSTインターン生の増原です。
今回は昨年12月にバイヨン中学校で行ったアンケート調査のアンケート結果について、皆さんとシェアさせて頂きたいと思います。
ちなみに、以前アンケートの様子は12月にブログでも公開致しましたので、こちらもぜひお読みください!
http://www.jst-cambodia.net/m/2015/12/post-241.html#002232
まずは、中学校2、3年生を対象にした対面式のアンケート調査について。
質問内容は、以下の通りです。
①もしもバイヨン中学校が開校してなかったら、あなたは何をしていると思いますか。
②バイヨン中学校に入学してよかったと思いますか。
③それはなぜですか。
④バイヨン中学校で昨年行った特別授業や活動で、一番楽しく、もう一度やってみたいと思ったのはどれですか。
⑤バイヨン中学校で昨年行った特別授業や活動で、一番自分のためになったと思うものはどれですか。
⑥バイヨン中学校で、今年、他にやってみたいことはありますか?
⑦バイヨン中学校卒業後の進路について、今思っているものは?
⑧高校を卒業したら、大学へ行って勉強したいと思いますか?
⑨バイヨン高校が出来たら勉強を続けたいと思いますか?
⑩将来就きたい職業は?
このように、生徒に質問を投げかけ、生徒たちが回答ゾーンに移動して集計しました。
集計で、私が驚いたことは3つります。
一つ目は、予想以上にバイヨン中学校が開校していなかったら進学をせず、仕事若しくは家事をしていると答えた生徒が多かったことです。
具体的なデータはというと、中学校2,3年生148名の内、36名。
これは、約4人に1人の割合ということになります。
この割合にも驚きましたが、バイヨン中学校設立以前の進学率は小学校6年卒業生徒の15%以下であったことから、ほとんどの生徒が実際は進学を諦めなければならない状況にあったと言えます。
バイヨン中学校が存在しなければ、あのよく笑ってくれるあの子も、お調子者のあの子も、今頃、せっせと働かなければならなかったのか…と考えるとバイヨン中学校の存在の大きさを身に染みて感じることが出来ました。
アンケートで、生徒が満場一致でバイヨン中学校に入学してよかったと答えていたのには、本当に納得です!!
二つ目は、バイヨン中学校卒業後の進路についての質問の中で、高校、さらには大学にも進学したいという生徒がほとんどだったということです。
向上心や学習意欲が、すごいなと関心しました。
しかし、やはり実際に通うとなると、お金やお家の関係で、通えない生徒がほとんどだそうです。
子どもが教育を受ける権利を妨げてしまうのはよくないことだと思いますし、そういった意味で、バイヨン高校が出来ればいいなと強く思いました。
そして三つ目は、将来は先生になりたいという生徒が一番多かったことです。
1970年代後半に、ポルポト政権により学校教育が廃止されたカンボジア―。
過去への反省をも含めて、学校教育を受けることで、いま子ども達は教育の重要性に気が付いているのかもしれません。
バイヨン中学校を卒業した生徒なら、きっと将来カンボジアの未来を担ってくれるでしょう!
今回は、アンケートを通して、様々な学びを得ることが出来ました。
何事も素直に、そして一生懸命に取り組んでくれる彼らの今後にも、期待しながら、私も負けないように、学生生活を頑張りたいと思います。
増原
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