チア・ノル『祖国カンボジアを語る』~蒲郡中部中学校生徒の感想文(2)

今日もひきつづき、11月5日に蒲郡中部中学校で行われたチア・ノルの講話会の、生徒からの感想文を紹介します。

 

 

蒲郡中部中学校3年 男子学生より

 

チア・ノルさんへ

今日のチアさんの講演会で、自分の生活、暮らしに感謝しなければいけないと思いました。

朝、昼、晩、普通にご飯が食べれていること、家族がいて支えてくれること、そんな日常のようなことが、チアさんの周り、カンボジアでは難しいことなんだなと思いました。

僕は講演会で、チアさんは強い人だと思いました。小さいころに父と兄を殺され、一人で日本に渡ることを決め、ひどいいじめにあったのにもかかわらず、必死に生きぬこうとしていたというのは、とても強いと思います。僕にはそんな決心できないと思います。

今でもカンボジアはたくさんの問題をかかえていると思います。

食べ物がなかったり、エイズの感染や地雷、遺跡の修復、そんなカンボジアを救おうとしているチアさんの活動はすごいと思いました。

これからも日本とカンボジアで活躍してください。

今日はありがとうございました。

 

 

 

 

蒲郡中部中学校3年 男子生徒より

 

今日は貴重な時間をありがとうございました。

チア・ノルさんがこれまでとても苦労したことを聞いて、よくめげずにがんばっていたな、と思いました。

ぼくは、あまりカンボジアのことを知らず、アンコール・ワットも、名前は知っていたけれど、どのような遺跡かもあまり知りませんでした。

今日のチア・ノルさんの話で考え直そうと思ったことがあります。それは難民の方々です。よく、ユニセフ募金とかを見かけるといつも募金することはなかったけど、大切にしていこうと思いました。

今まで、「難民」と聞いてもいまいちピンとこなくて、「生活が大変な人たちかな」と思っていて、今回の話で現実を知り、しかも、チア・ノルさんは家族の父と兄を亡くしていて、生きる希望をなくすほどのことに直面し、それでも生き、アンコールワットの修復・保全活動をしていることをとても尊敬します。

今回の話は本当に大切にしたいと思います。

これからも祖国カンボジアでがんばってください。

 

 

 

 

蒲郡中部中学校3年 女子学生より

 

私は今日のチア・ノルさんの講演会で話を聞いて、日本という国はとても平和で幸せなんだなぁ、と思いました。そして、同じ地球に住む同じ人間なのに、私たちの知らないところで、こんなに辛い境遇の中で生活している人がたくさんいることに本当に驚きました。

世界中にはまだまだ平和でない国がたくさんあり、生活が貧しい人たちもたくさんいて、常に危険と隣りあわせだったり、子供なのに戦争に行かされてしまったり、こんなことが起こっているけれど、正直、今までの私だとどこか他人事のような感じで聞き過ごしてしまっていました。

でも、今日、実際にお話を聞いて、自分にできる事なら何かやりたい、と思いました。

世界平和というとても広いテーマで自分たちに何ができるか分らないけど、これは世界中の人々が真剣に向き合わなければならない事だと思います。

私は、日本で生まれたことを感謝しつつ、募金など小さな事でも協力して助けてあげたいです。

私たちに大切なことを教えていただき、ありがとうございました。

 

                                          (終)

 

蒲郡中部中学校の皆さんへ

 

今まで、昔のことを振り返って、大勢の人の前で話をする機会はほとんどなかったのですが、

今回、縁あって、蒲郡中部中学校の皆さんに私の体験を聞いていただけたことは、

自分にとっても、ひとつの区切りとなる出来事でした。

皆さんが真剣に私の話を聞いてくださり、理解してくださったことは、とてもうれしく思います。

“いじめ”も”戦争”も、皆さんのように、他人の身になって考えることができる人が増えてくれば、

きっとなくなると思います。

皆さんが世界の国々や人類の歴史にもっと目を向け、

同時に、自分のすぐ近くにいる隣人にも目を向けていくきっかけとなったならば、

これほどうれしいことはありません。

今回の講話会の機会を与えてくださった蒲郡中部中学校の先生方とNPO法人オアシスの皆さん、

たくさんの感想を書いてくださった生徒の皆さん、ありがとうございました。

 

チア・ノル

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