バイヨン寺院南側外回廊東半分の修復工事完了!

バイヨン 彫像修復事業
2013年12月から仮組み工事が開始したバイヨン寺院南側外回廊、東半分の修復工事が本プロジェクトの第1フェーズの修了とともに、修復完了しました!
修復の過程で、この場所に用いられていた欄干の部材を詳しく調査していくと、過去のフランスの修復の際にここでもかなり別の場所と入れ替わっておかれていたり、代用材が置かれていたことがわかりました。
そして仮組みの結果、ここでは修復前に欄干の部材が全部で61部材ありましたが、安全性の問題などからこのうち10部材は別の代用材や新砂岩材で新たに作成するなどして、置き換えることになりました。
また、欄干が乗っている基段部分にも大きな隙間やゆがみが見られたため、こした場所の補修も並行して行います。
カンボジアでは3月から4月にかけてが一年で最も気温があがる時期で、日中40度を超えることもざらにありますが、こうした厳しい暑さのなかでも一生懸命に遺跡と向き合いなら修復を続け、ようやく完了することができました。
本プロジェクトのメンバーと技術協力を受けている日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)のメンバーらが協力して蘇った欄干とともに最高の笑顔を見せてくれました。
※本事業は日本国政府アンコール遺跡救済チーム(JASA)の技術協力のもと、日本ユネスコ協会連盟との共同事業としてすすめられています。
(麻)

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