東参道テラス西端南調査区

インターン生-奥

インターン生として活動させて頂いてます富山大学の奥です。

 東参道テラス西端南調査区では、テラスと回廊の建造順序を確認するため調査を進めています。調査区東端に設けたサブトレンチ内の断面が以下になります。

サブトレンチ西側断面
 この断面の右側に見える褐色系の層がテラスの掘り込み地業、左側に見える黒色系の層が回廊の整地であると思われます。回廊の整地層にテラスの掘り込み地業層が切り込んでいますので、この断面からはテラスの方が新しいということを推測できます。
 これを平面的にも確認する必要がありますので、現在、調査区全体を少しずつ掘り下げています。しかし、写真の上半分では断面上端より約10㎝掘り下げているのですが、回廊の整地層が平面的にあらわれてはきません。代わりに、調査区の中央付近で北西から南東にのびるラテライトの列が検出されました。
 わかりにくいかもしれませんが、写真左下から右上の方向へのびているのがそれになります。これは、整地にも掘り込み地業にも関係しないものであると思われます。もしかするとテラスと回廊の交点から沐浴池へと続く排水溝が存在し、その蓋石なのではないかという仮説も出てきました。しかし、このラテライトの列は1列のみであって、沐浴池の方まで続いているのかどうかは調査の手が及んでいませんのでわかりません。これからの調査に期待です。

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