調査区拡張

インターン生-奥

インターン生として活動させて頂いてます富山大学の奥です。

 前回のブログで紹介しましたように、東参道テラス東端南の調査区では複雑な遺構の状態となっており、拡張を続けています。これに応じて毎日、平面図を作成するのに追われています。
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それと平行して、調査区の拡張も行っています。
 調査区は写真左側の積石を取り巻くように拡張しています。東側(写真奥)と南側(写真右側)が拡張部になります。この部分は寺院の外壁、舗道、参道の東門が複雑に重複しています。また、これらの遺構は時代がそれぞれ異なっており、これを把握しなければなりません。考古学は難しいですね。
 別の地点では、沐浴池の池底を掘り進めていますが、この池は途中まで埋められたようです。その地層はこうした状況をよく示しています。
 上の写真にみられるように、地層は土の色や質、含有物などで分けられます。土質や、含有物といったものは、実際に現場でよく土を観察し触ってみないとわからないものです。 発掘調査においては、このような土の性質の変化に注意しながら掘り下げを進めていきます。そして、各層から出土した遺物を調べることで、その層がいつ頃堆積したのかということを確認することができます。
 地層をみる、また分析するといった点では観察力を鋭くしなければいけません。また、現場では測量機器を使ったり、遺物を科学的分析にかけたりと考古学は様々な分野の技術・知識を用いており、非常に神経を使わなければなりません。世の中には、まだまだ知り尽くせていないことが沢山ありますね。

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