図面を作成しています

インターン生-奥

インターン生として活動させて頂いております富山大学の奥です。

 アンコール・トムの中心にあるバイヨン寺院の発掘現場では現在、東参道と沐浴池で発掘調査を行っています。調査に参加し、図面の作成を続けています。東参道テラス西端南に隣接する調査区では北側と東側の立面図作成、東端南に隣接する調査区では100分の1と20分の1それぞれの平面図作成を行っています。
立面図作成
20140220-1.JPG
 平面図の作成においては、上の写真のようにグリッドを設定し、それらを基準にして距離を測り、図面におとしていきます。この際、遺構の内容を正確に記録することが大事です。
20140220-2.JPG
平面図(20分の1)
 東参道テラス東端南に隣接する調査区では、地層が4層確認できる箇所も現れています。後々、断面図も作成することになると思いますが、その際には土色や土質、他の調査区の断面との関係にも注意が必要になります。また、建築時の整地の層を確認することも大切です。自分が富山で発掘していたときは3世紀の墳丘墓を掘っていましたので、最終的に地山を確認することが重要であったのですが、ここは都市遺跡ということで整地を大規模に行っておりきわめて複雑です。発掘過程の違いを身をもって実感しています。このように遺跡の性格によって異なる発掘過程を経るといったことが考古学の難しいところであり、魅力を感じるところでもあります。

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