未来への贈りもの〜遺跡修復現場から〜

 JICA青年海外協力隊員としてシェムリアップ小学校教諭養成校で理科の授業を担当している小八重です。

 今回、未来の小学校教師となる学生たちが、アンコール遺跡の修復について学び、現場を見学する機会をいただきました。この社会見学会は、東京新橋ロータリークラブと東京レインボーロータリークラブからの寄付金によって実現しました。 


 生徒は、遺跡修復現場への見学会を楽しみにしている様子…。数日前から「ニャックルー、タウ チアムオイ クニア テー?(せんせい、一緒に行きますか?)」と、ニコニコ声をかけてくれます。そして当日は約70名の生徒と10名の引率の先生が参加。先生たちもわくわくしている様に見えました。

 

 まず、バイヨン・インフォメーション・センターにて、DVDや展示の説明から遺跡や修復について学びます。生徒は真剣な表情で一生懸命にメモを取っていました。遺跡の修復には様々な国の人が関わり、様々な分野の知識や技術が必要だということが展示や説明からわかりました。

真剣な表情のサムネール画像

   真剣な表情で説明を聞いています


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      メモもしっかりと!

 

 センターにある石を運ぶ道具の展示を触って生徒たちはびっくり!そう、これが理科の教科書にのっているテコですよ!と私も興奮してしましました。先生方も興味津々、みんなで実際に簡単に石が持ち上がることを体験することができました。遺跡の修復には、力学地学や生物学など様々な理科の要素が必要なことに気がついた様子です。

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  遺跡に開いている穴の不思議が解けました


 そしていよいよ修復現場へ!現場を取り仕切っているカンボジア人スタッフの話を真剣に聞きます。普段立ち入ることのできない修復の現場へ足を踏み入れ、生徒だけではなく先生方も興奮している様子です。


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    普段は入ることのない場所で見学

 

 こんなに近くで実際の修復作業を見学できるなんて…と同行させていただいた私が一番興奮していたかもしれません。生徒はじーっと修復作業を見ています。緻密な作業の様子から、修復にかかる時間や労力が相当なものだと感じました。


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 JST代表のチア・ノル氏から学校へ、「バイヨン・インフォメーション・センターの本」が寄贈され、生徒代表からは、「普段から身近にある遺跡だが、今まで以上に素晴らしさと大切さを再確認しました。普段見ることのできない修復現場を見せてくれて、ありがとうございました。勉強になりました。」とお礼の言葉がありました。

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     本とお弁当をいただきました!


 未来の先生になる学生たちが、この国の財産であるアンコール遺跡群の素晴らしさと貴重さを理解し、将来、彼らの生徒にしっかりと伝えていくことのできる先生になって欲しいと心から願っています。

 また、このような機会をいただけたことに感謝しています。ありがとうございました。

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