サンボー・プレイ・クック遺跡群を訪れた本当の目的・・・
それは・・・
遺跡周辺村落に住む皆さんによる、伝統工芸再生のプロジェクトを見学することです!
現在、この地域では主に二つの取り組みがなされています。
まずは、かご細工。
村に古くから伝わる技術を応用し、
遺跡群を訪れる観光客に向けて新たな商品を開発しています!
青空の下、みんなで作業中!
そして、このすぐ近くでは織物のプロジェクトが進行中です!
現在日本の学生団体のみなさんが、
ここで製作されたハンドメイドの織物を日本で販売しようと計画しています。
ミーティングの様子がこれ。
カンボジア人の感覚と、日本人の感覚はやはり大きく異なります。
どんな商品であれば日本で受け入れられるのか?
本当に「売れる」商品を作るために、細部にまでこだわった話し合いが続きます。
こちらがカンボジアの伝統的な万能布、クロマー。
そしてこんなブラウスにも。
モデルは、学生時代からここで活動を続けるJST吉川さんです!!
このような伝統工芸再生の取り組みは、
一見遺跡の保全とは何の関係もないように思われるかもしれません。
しかし、これはクラウ村の調査でも実感したことですが、
経済的に貧しく、生きていくのに精一杯の毎日を送る周辺村落の住民の中に、
遺跡に関心を持つ余裕はなかなか生まれてこないのが現状です。
伝統工芸を再生することによって、
遺跡周辺村落に新たな産業が生まれ、住民の生活向上が期待されます。
それは同時に、
彼らが主体的に遺跡を守っていくためのきっかけとなり得るのではないでしょうか。
サンボー・レポートは以上で終了です!
ひらた
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