JSTのオリジナルスタディツアーその2-インターン企画の実践2ー

インターン企画、JSTオリジナルツアー第二弾!
先日ご紹介したインターンによる【クラウ村喰らうツアー】
これには続きがありまして、お手製のプラホックチョムホイをお腹いっぱい食べて、お昼寝をしたら、次は運動! 森へ散歩に行こう!というコンテンツです。
アンコールクラウ村があるシェムリアップ地域には、9世紀から15世紀まで、アンコール王朝の王たちが建造した寺院が数多くあります。アンコールワットをはじめ、大型の寺院は観光スポットとして世界的に有名ですが、それ以外にも、知られざる小さな遺跡たちがたくさん点在しています。
そのうちのひとつが今日の目的地「バンテアイ・トム」遺跡。
バンテアイは「砦」、トムは「大きい」という意味。
クラウ村から田んぼの中を徒歩で40分ほどのところに静かに佇む遺跡です。
バンテアイ・トムの魅力はこちら↓ インターンの報告をご覧ください!
今回このバンテアイ・トムツアーを体験したのは、昨年夏のインターン期間にインターンたちとも交流のある早稲田大学のボランティアグループ「Ju-Ju」のメンバーたちです。
昨年夏、クラウ村喰らうツアーに参加してもらったのですが、そのときは雨季の洪水のため、バンテアイ・トム行きを断念。(田んぼの道は腰までの水に覆われていたのです・・・)
今日こそは、気合をいれて!午後にコミュニティセンターに集合し、クラウ村青年団メンバーと合流します。この日のピクニックのために、青年団のソチアにお願いして、おやつを作ってきてもらいました。
やし砂糖の香りがなんだかとても懐かしい気持ちにさせる、「ノム・コーン」
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さあ、おやつを持ってお出かけです。
メインの道路から歩いて5分。 どーん。すでに道なき道。
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青年団はすたすた歩いていきます。
ここは刈り入れ後の田んぼ。2011年9月の洪水のときは、大海原のようだったのです。
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途中でクラウ村キッズたちに遭遇。なにしてんのー?
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答えは薪集め。薪集めは子どもたちの大事な仕事。
自分の体より重そうな薪の山を自転車に積んで家に持って帰ります。
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遊びながら仕事をし、仕事をしながら遊ぶ。
フリースクールでの姿とはまた違う子どもたちの日常が垣間見られました。
子どもたちと別れて進む間、青年団がいろいろな森の情報を教えてくれます。
たいまつを作る木と青年団のウドム君。焦げたところに樹液が溜まり、それを他の素材に浸み込ませて棒状にするとたいまつに。電気・ガスともにない村では重要な光源になります。
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さらに、道中には食べられる実や葉っぱがいっぱい。歩きながらさりげなく木に寄って行き、帰りには食べられる何かがその手の中に。何かを見つけた青年団のソチア。
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しかも、この時期に、この木の、この部分しか食べない、というように細かい条件もあり。
苦味や渋みが強い森の味。日本の山菜を彷彿とさせます。
これらをプラホックと食べると、マイルドになってとてもおいしい。
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そうこうしながら前方を見ると、こんもりした森が、そして青年団がその森に吸い込まれていきます。
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そう、ここがかの有名な!バンテアイ・トムです。どーん!と言いたいけれど・・森に覆われていて全貌が見えない!!写真でお伝えできないのが残念です!
遺跡のなかには誰もいない・・・かと思いきや、石の向こう側から小さなささやき声が・・・
子どもたちが遊んでいました。
寺院の中には、小ぶりながらもユニークな彫刻が施され、優雅な女神像も残っています。
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JSTスタッフのSmeyが碑文が残っている部分を発見。
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さすが考古学科卒業。ところどころ、文字を解読して、皆に伝えています。
写真内)興味津々のソピー先生とチェット先生。
こうして遺跡の中で面白い彫刻を探したり、子どもたちと遊んだり、石の上に寝転んで古代の息吹を感じたり、周囲に探検に出かけたり・・・
それぞれが思いおもいに遺跡との時間を過ごし、午後の日差しが夕暮れ色に変わる頃、クラウ村へと戻りました。
壮大なアンコールワットも良いけれど、地域の中にひっそり眠る遺跡を、地域の人と一緒に探検する。
遺跡を「感じる」冒険、皆さんもいかがですか?!
(舞)

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