スースダイ!
皆さんこんにちは、インターン生の木村です。
いつもブログを読んでくださってありがとうございます。
今回のブログでは、バイヨン中学校で一年生を対象に行われた「水辺の調査」についてレポートします!
昨年度までの三年間、バイヨン中学校では、(一財)国際開発センターとともに三井物産環境基金を受諾して、様々な水環境保全活動を行ってきました。
今年度は基金を受諾していませんが、生徒たちが身近な環境や魚について考えるとてもいい機会となるため、JSTカンボジア人スタッフが先生となり、自主的に授業や実習活動を継続しています。
今回の実習を担当するのは、JSTスタッフのタウリーです。
【実習;水辺の調査 2018年7月7日】
一年生の1クラスを対象に、この日は水辺の調査!
MoiMoi農園で、川辺に住む生物の観察会を行います。
まずはバイヨン中学校に集合して、スタッフのタウリーが、この日はどんなことをするかについて説明をします。
水辺の調査と聞いていた生徒たちは、終始わくわくしながらタウリーの話を聞いていました。
説明の後は、8~9人のグループを4つ作り、リーダー決め。
一番に「リーダーは僕がやる!!」と元気よく手が上がるグループもあれば、じゃんけんや話し合いでリーダーが決まるグループもあり、
生徒たちがわいわい言いながら、リーダーが決まっていく様子になんともほっこりしました。
4つのグループに分かれ、リーダーが決まったら、この日使う道具を配布。
網やザル、バケツが配られたら、
いよいよMoiMoi農園へ出発です!
MoiMoi農園に到着すると、早速、奥にある川に入り、川辺の生物採集を開始!
この日はいつもより川の水が少なかったので、生徒たちも水深の心配をすることなく採集に没頭できたようです。
カンボジア人にとっては、肉より魚!(タウリー談です)
カンボジアでは、国民が摂取する動物性たんぱく源の7割~8割は淡水魚から摂取しているそうです。
そのため、生徒たちの生活にも身近で、家庭で食事をするために、普段から川辺で魚捕りをしているそう。
それではここで生徒たちの生物採集の様子をご覧ください。
こちらは投網の様子。
網目の細かい網の淵には鎖がついており、うまく投げると網がパーっと広がり、それを手繰り寄せることで鎖の部分が締まり、中に生き物がいれば採集となります。
私は生まれて初めて生で投網を見ました。
見る限り、簡単そうではないのに、みんなものすごく慣れた手つきで行っていて感動しました。
こちらはザルで生物を採集している様子。
岩陰や物陰に魚がいることが多いため、手で脅かした後、逃げ場を作らないようにザルで追い込みます。
小さな魚も逃さず捕ることが出来るし、特別なスキルも必要ないため、みんなで協力しながら採集に用いていました。
捕まえた魚を入れているバケツの中を見せてもらうと、
小魚がたっくさん!
カニやカエルも!?たくさん採集できてよかったね!
一時間ほど生物採集をした後は、MoiMoi農園のゴミ拾いをしながら、再びバイヨン中学校へ戻ります。
バイヨン中学校に戻った後は、グループごとで模造紙一枚に、採集した生物の絵や特徴を書き表します。
生物の体長や形、採集場所などを絵と言葉で書いていきます。
みんな本当に絵が上手!!
描く係、体長をはかる係、色を塗る係というように、グループ内で分担できているところも多く、スムーズに授業は進んでいきました。
そして完成した模造紙をもってグループごとに写真撮影。
ちなみに、この日採集した魚やカニ、貝は、バイヨン中学校の先生方のお昼ご飯となったのでした。(笑)
「スタッフが後程おいしく頂きました」とはまさにこのこと!
蓮の茎と一緒に煮込まれたスープと化していました。
生徒たちが普段から目にしている魚やカニなどの生き物も、授業で扱い、スケッチしたり、大きさをはかったりすることで、今までにはない発見が多くあったと思います。
今後もバイヨン中学校の生徒たちにさらなる学びがあることを祈っています。
わたしたちインターン生も、日々の小さな発見を見逃さないように、生徒たちと一緒に成長していきたいです。
以上、インターン生の木村でした!
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