スースダイ!
こんにちは、インターン生の木村です。
今回のブログでは、バイヨン中学校で行われている「菜園プロジェクト」について紹介します!
▼菜園プロジェクトとは・・・
バイヨン中学校では、野菜や果物、ハーブなどを校庭で栽培しています。
生徒がそれらの育て方を学び、将来の自立に役立てるだけでなく、
販売によって得た収益金を学校運営費に充てる取り組みも行っています。
その中で最近、特に力を入れているのが、Café Moi Moiでもお土産品として販売されているRoselle
Stones Khmer社のハーブティー栽培です。
カンボジアの学校では、国から十分な学校運営費が支給されず、
バイヨン中学校も運営費のほとんどを寄付に頼っている状態です。
もし、バイヨン中学校で定期的にハーブ収穫が可能となれば、
栽培パートナー(=バイヨン中学校)と買い手(=Roselle Stones Khmer社)という関係になり、
そこで生まれる収益を、学校運営費として運用するサイクルを生み出すことができます。
菜園プロジェクトの収益はまだわずかですが、その売り上げは確実に子供たちの教育に活かされています!
“ハーブ“の栽培が始まったのは、2016年4月。
種まきや支柱立てなどもすべて先生と生徒たちの手によって行われています。
中庭で栽培されているハーブは主に4種類。
(そのほかにも時期のよって収穫される種類に偏りがあります)
パッションフルーツの葉、バタフライピー、千日紅、モリンガ この4つです。
・パッションフルーツの葉からできるハーブティーには、不眠症や更年期障害の緩和などの効能があります。
パッションフルーツの花は、日本ではトケイソウといわれなじみがあると思いますが、
トケイソウの実がパッションフルーツだとは知らなかったので驚きました!
ハーブティーにすると、少し草のかおりがしますが、癖がなく、飲みやすい味です。
〈参照:ハーブティー「パッションフルーツティー」〉
・バタフライピーは、青い色がきれいなお花。
日本名では「蝶豆」ともいわれ、美肌効果が絶大だとか!
アントシアニンがブルーベリーの約4倍も含まれているため、眼精疲労やアンチエイジングも期待できるそうです。
ハーブティーにしても、お花そのままの青色で、とっても珍しいですよね!
〈参照:Roselle Stones Khmer〉
味も癖がなく飲みやすく、なんとでも相性のいいハーブティーです。
・千日紅は、乾燥と暑さに強く、花のピンクも、その名の通り千日色が変わらないのではないかといわれるほど長持ちします。
日本でもおなじみのお花は、カンボジアの学校の中庭にも見られました。
葉は、カンボジアでは食用としても扱われており、スープに入れるなどして使われています。
種も食べることができ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などがバランスよく含まれている、次なるスーパーフードとして注目されている植物です。
ハーブティーは香ばしいコーン茶のような味わいで飲みやすいです。
〈参照:スーパーフード「モリンガ」の栄養と効能!〉
このように、もともとカンボジアにある花や植物を使ってハーブティーを作っているため、
栽培や管理の仕方に無理がなく、生徒たちにとっても手入れが簡単なものばかり。
生徒たちは、毎日ローテーションで水やり・花摘み・乾燥を行っています。
葉っぱの種類にもよりますが、両面を乾燥させるのに、長くても4~5日かかるそうです。
収穫・乾燥を終えたハーブたちは、梱包され、Roselle
Stones Khmer社に郵送され、
そちらで選別され、商品として販売されます。
ちなみに先日もバイヨン中学校で収穫、乾燥されたハーブたちが出荷されました。
大きな段ボールひと箱分ほどで、バタフライピー、モリンガの葉、パパイヤの葉、パッションフルーツの葉、レモングラスの5種類。
占めて、133,300リエル(約33米ドル)で取引されました。
Roselle Stones Khmer社 代表の西口さんは、
「他にも多くの学校に栽培を依頼していますが、バイヨン中学校から届くハーブは、
収穫時期が過ぎているものが少なく、品質もいいため、とても感謝している」
とおっしゃっていました。
生徒たちが楽しみながら手入れしたハーブが、彼女たちが学校で学ぶための資金になるなんて、まさに一石二鳥!だと思いませんか?
ちなみに、このハーブティーは前回のバイヨン中学校の運動会(2018年1月開催)でも、お土産として大活躍でした。
バイヨン中学校の子供たちが一生懸命手入れをしているハーブをはじめとする菜園プロジェクト!
今後の活動にも乞うご期待です!
また、この菜園プロジェクトを支えてくださっている Roselle
Stones Khmer社 さんについてや、
学校での栽培の様子について、
NHK Worldの番組の “Side By
Side” にて、来週6月13日(水)に取り上げられるそうです。
同日繰り返して何度か放映されるようです。
見逃してしまった際にも、番組のウェブサイトから放映後2週間は視聴可能ということなので
ぜひご覧ください!
以上、インターン生木村でした。
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