カンボジアの人々の手で
 遺跡を守っていくために

遺跡修復活動

1994年から始まったJSA(現JASA)の人材育成活動が実を結び、修復の技術を身に着けた技能員が次々と育っています。
彼らが安心してこの先も遺跡修復を続けていかれるように、そしてこうして育った芽を着実に次の世代へとつなげていくために、JSTはJASAと協力して遺跡修復活動、技能員のサポートを行なっています。

>> バイヨン寺院 ナーガ・シンハ彫像修復プロジェクト
>> JASA技能員への福利厚生

バイヨン寺院 ナーガ・シンハ彫像修復プロジェクト

遺跡修復光景 遺跡修復光景 遺跡修復光景

JASAによるアンコール遺跡修復事業では「カンボジア人自らが、バイヨン寺院及びアンコール遺跡の保存修復活動を担っていく」ための国際協力を重視してきました。こうした20年間以上の修復技術者の人材養成の成果が実りつつあります。こうした人材育成の輪がカンボジア人同士でも広がっていくために、JSTでは「カンボジア人からカンボジア人へ」の技術移転をめざし、遺跡修復活動を行なっています。

バイヨン寺院の外回廊には、寺院を囲むように欄干がめぐらされており、この欄干にはナーガ像(ヒンドゥー圏で崇拝されてきた蛇神の像)が、また、寺院の各入口にはシンハ像(シンハはサンスクリット語でライオンを意味し、王権の象徴ともいわれています)が設置されています。これらの彫像は寺院の繁栄と守護を司る重要な存在といえ、これらの石彫像や欄干を修復・再整備することは、バイヨン寺院の景観を整備し、宗教的な価値を回復するためには重要な課題の一つでもあります。

そこで、新たな取り組みとして、2012年度よりJSTでは日本ユネスコ協会連盟と協力し、JASAの技術的な協力を受け、バイヨン寺院 ナーガ、シンハ彫像修復事業を実施することになりました。
(事業正式名称:『世界遺産アンコール遺跡群 石像修復プロジェクト ―バイヨン寺院 ナーガ、シンハ彫像―』)
この新事業のためにアンコール・トム周辺の村から集められた新人技能員は、日々JASAの熟練技能から遺跡修復、石材修理の指導をうけ、順調に成長しています!

修復現場の様子はブログ『バイヨン〜今日の修復現場より〜』にて更新中!

JASA技能員への福利厚生

集合写真

JSTではJSTオリジナルツアーの収益の一部を、JASAの修復技能員への福利厚生に活用しています。安心して修復を続けられるように、これからも彼らを応援していきます!